■■■なふたうん新聞 118号 ■■■2019年9月8日
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■■■なふたうん新聞 118号 http://www.nagoya-fairtrade.net/
Nagoya Fair TradeTown Campaign →NAFTown■■■2019年9月8日
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■日本一周の旅
8月4日大阪港~23日神戸港までピースボード(PB)*で日本一周10都市を回ってきました。
行くべきという思いを持っていた広島・鹿児島(知覧=特攻隊)・長崎そして、石巻の震災遺構を尋ねるのが目的の旅でした。私の訪問は遅いくらいですが、行っていない人には是非訪れて欲しい場所です。すべての人が訪れたのなら日本の行くべき道が見えてくるのではないでしょうか?
*ピースボード(PB)は、1983年設立の国際NGOで船の旅を通じて国際交流をしています。大型客船をチャーターして1000人単位の参加者とともに地球一周の船旅を実施。若者たちが世界を見る,体験する、学びの場にもなっています。私もふくめ高齢者も多いのですが、それはそれでPBの運営に貢献できると思っています。私はPBを応援したいと思っています。
ピースボートのメンバー・ICAN共同代表の川崎哲さんによる核兵器禁止条約に貢献したとしてノーベル平和賞受賞のICANの話を船上で学ぶ講座もあり、この機会にめぐまれて核兵器について、またロボット兵器などについても知る機会を得ました。
□8月6日広島
台風の影響で5日着の予定が6日15時になり下船が遅れましたが、式典は船上で生中継を見ました。そしてなんとか平和資料館を出航リミットまでに見ることができました。しっかりと見るほどの時間はなかったのですが、企画展「記憶と向き合う」展示の1枚、3歳の女の子を自分で焼いた母の絵 の1枚の説明が特に印象的でした。(後日風”sブログに掲載予定)夕刻
原爆ドームの前を流れる川でたくさんの人が灯籠流しをしていました。資料館でも外国の方を多く見受けました。PBは被爆者の方たちを乗せ、船で世界中をまわり被爆体験を語ってもらうプロジェクトを企画。その力も核兵器
禁止条約に大きく結び着いたのです。
□8月8日鹿児島
オプショナルツアー参加で「知覧特攻平和会館」訪問。母や家族を思い、なお国のために喜んで命を投げ出すという軍国少年に育てられた17歳~22歳くらいの青年達が知覧基地からの命令で、恋人を残し、また恋もしないで
1036人もの命が散っていった。それらの遺書は当然軍の検閲があり、また展示されるまでにまた選ばれた遺書ばかりで、悲しくも美しい物語に仕立てられたという面もあります。バス車中では鹿児島大学の木村先生の案内があり、日本がアジアで何をしてきたかも知らなければ………ということも話され、そして、次回の寄港地長崎では岡みつはる記念「長崎戦争平和資料館」をと紹介されました。地図には載っていない私立の資料館でした。
□8月9日長崎
11時2分、原爆投下の時刻。式典の平和公園は高台にありました。市電で港から式典会場に着くとすでに満席で少しのぞいてから資料館に向かい、そこで式典の実況中継をみました。資料館は広島のそれよりリアルな写真が多いように思いました。目を上滑り状態で見たあと、売店で「はだしのゲン」の絵本があり、ゆくゆくは孫に手渡そうという思いで購入。3人の子ども達が世話になった学童保育でまんがの「はだしのゲン」のシリーズがあったが、ぼろぼろになっていたので、10数年お世話になったお礼にシリーズ全部をプレゼントしたことを思い出しました。
作者の中沢啓治さんは、実際に目の前で父・姉・弟が家の下敷きになりそこに火の手がのび、父の声に押され逃げざるを得なかった体験の人だと知りました。
鹿児島大学の木村先生に聞いた岡みつはる記念「長崎戦争平和資料館」は、長崎駅から歩いていけるところでした。日本が中国や韓国でなにをしてきたか又、ダマされて日本に連れてこられた強制労働の実態などが写真や資料などにより物語られていました。戦争は人を変えるものだと思う。残酷になれるものだと。
「灰色の朝」にあるように、自分には関係ないと思っていて、気が付いた時には声も上げられない。戦争が始まっていて手遅れ。今、私たちは関係ないと思い投票にすら行かない人が半分以上いるということに不安を感じる。過去を知る、今起きていることを知ることから始まる。日々の生活に追われていた自分を思いだすと我が身も同じだったかもしれない。が、しかし若い人達は自分たちの未来のことなのだから政治に関心をもって投票にいかなければならない。
□ICAN(International Campain to Abolish Nuclear Weapons=核兵器廃絶国際キャンペーン)
ICANは世界101ヶ国から、468の団体が加盟、事務局はスイスでスタッフはたったの4人の、決して大きな組織ではない。2017年7月国際連合(国連)で「核兵器禁止条約」が成立。ICANが貢献したことでノーベル平和賞授賞。共同代表の川崎哲さんの話を船の中で聞く機会を得ました。詳しくは「核兵器はなくせる」 川崎 哲 岩波ジュニア新書にあります。(後日風”sブログに掲載予定)話も、本も分かりやすい。国際社会の中で実践してきた人の話ゆえに納得できる。
□8月16日(金) 小樽着 「先住民アイヌの文化を学ぶ」札幌のアイヌ文化交流センター訪問
(サッポロピリカコタン)小樽と札幌が1時間くらい。結城幸司(ユウキコウジ)さん案内。ムックリ作成ワークショップ有り。今の私たちのくらしは、世界各地の先住の民の人達に学ばなければならないと思う。
ピリカとはかわいい、良いという意味 。
アイヌは人(人間)という意味。
人に役立つものに育ててくれるものすべてがカムイ(神)。神々に囲まれて生きている
明治23年旧土人法 一般の日本人になる為のしるされた法律。近年やっと改正。
土地は神様のもの、住まいは移動していたが→定住するようになった。数々の苦難の道は「アイヌの碑」萱野茂著にも語られている。
挨拶の言葉 イランカラッペ(あなたのこころにさわらせてください。)
イは、尊敬する ランは心 カラッペはさわる
シシャモ
ラッコ
トナカイ(サハリのアイヌ) はアイヌ語から
ソ~ラン節の
ソは、波の面のこと
ランは、降りること
□8月21日宮城県石巻
石巻、震災の被災地に一度は足を運ばなければと思っていたのでオプショナルツアー「語り部とめぐる震災遺構」に参加。バスでもずっと同行の語り部の女性は、その日、着たスーツが“きたきり”になったと語る。家族は無事だったが家ごとすべて流された人。
旧大川小学校での語り部は、中学校で教師をしていた男性で、次女6年生を亡くした。あと一週間で卒業という3月11日のその日、制服が届くはずだった。全校生徒108名のうち74名が命を落とした。50kmの速度の津波が来るまでに50分はあったという。裏山があり、日頃椎茸栽培で登っていた所。生徒の中には山に登る子もいたが戻された。運動場で並んでそのあと人一人通れるほどの狭い出入り口を順次通って出終わったあとくらいに津波にのまれた。語り部は教師なので教師は誰でも子どものことを思っているとは彼は言う。でもいろいろ調べられたようで日頃の体制の問題があるような含みの語りもあった。実際そのあと訪問の旧門脇小学校の生徒や地域の人は高台に避難して無事だった。
語り部は語る「防災について、そのなかには我が家も含まれるという想像、家族が含まれるという想像がたいせつで、想像したくないから止める。防災は脅すことではない、恐怖をあおることでもない。どう判断して行動するかが大事。」
こころの傷は深く癒やされるには程遠いが、街は復興している。その様子はまた風”sのブログでお伝えする予定。
□旅の終わり
船旅は、荷物を移動させずに旅行できることがいい。最後の出港地となった石巻で、波頭では地元の人のはねこ踊りと花笠音頭を船上から見せてもらい、船上では「最後の出港式」をデッキで開催し「花は咲く」の合唱が歌われ石巻ならではの体験の想い出とともに出港の汽笛を聞き、船は岸壁をゆっくり離れる。灯りを手に振る見送りしてくださる人々、やはり人が人と会って顔をみて交流することが大切だと思いました。
船という一つの舞台のせいか、若者たちが運営するこのPBが、日本の各地を結び、世界をも結ぶ大きな、密かな力が私には快く応援したくなる。勉強させてもらう船であり、人と人との出会いもある。今回、旅に出て本当によかった。4人部屋で折り紙教えてもらったり、ラインダンスも一緒にできたり、一人ならできないこともできました。
22日の洋上夏祭りでは、当日ちょっと練習しただけで盆踊りの太鼓も鳴らし、ダンシングヒーローも輪になって踊りかき氷も食べました。8月23日昼に神戸港着。
■9月は学校祭たけなわ! 今年もフェアトレード出店! おでかけください~~~
・9月11日(水)岡崎北高校JRC部(岡崎市)
・9月13日(金)中部大学第一高等学校(日進市)
・9月14・15日(土・日)千種高等学校インター・アクトクラブ(名東区)
・9月21・22日(土・日)名古屋中学校・高等学校(東区)
・9月21日・22日(土・日)南山学園南山高校・中学女子部小百合会(昭和区)
・10月4日・5日(金・土)金城学園PTA(東区)
引き続き・・・・
★カカオフレンズ募集中!! http://www.verda.bz/?pid=140760569
沖縄カカオプロジェクトの目的
- 沖縄のあらたな産業づくり
- 障がい者や一般就労の困難な方々の仕事づくり
- 福島原発事故による放射能汚染地域に住む子どもたちの保養支援
友達と一緒にわけあって1口参加もいいですね!
◆なふたうん新聞 目次◆
【1】 「なふたうん」・風”sこれからの企画
【2】 7・8月「なふたうん」活動報告
【3】 9月書籍紹介・映画情報
【4】 フェアトレード・ショップ風(ふ~ず)”s正文館(しょうぶんかん)店・稲武/野入の「風の庭」店のお知らせ
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【1】「なふたうん」・風”s これからの企画
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★9月7日 (土) http://www.nagoya-fairtrade.net/?p=21302
【手仕事day】@風”s店内ノクシカタ刺繍体験~まずはワンポイントをマスターしよう~
【日 時】9月7日(土)10時05分~11時30分=終了 4名参加
★9月15日 (日) http://www.nagoya-fairtrade.net/?p=21330
【コラボ企画】@JICA中部 セミナールームC-1フェアトレードビーズを使ってオリジナルアクセサリーを作ろう!
【日 時】9月15 日(日)13時、14時、15時、16時(1時間ごとに開催)
★9月21日 (土) 【もーやっこシネマ】@風”s店内『タシデレ!祈りはブータンの空に~辻信一とともに歩く~』
【日 時】9月7日(土)10時05分~12時00分頃 http://www.nagoya-fairtrade.net/?p=21325
【申込先】 naftown38■gmail.com (■は@)
(名古屋をフェアトレード・タウンにしよう会 担当:岡本)
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フェアトレードショップ風”s(ふ~ず)店内<アクセス>(名古屋市東区東片端町49 正文館書店本店2階一番奥)
【行き方】地下鉄桜通線「高岳駅」より北に徒歩10分
または市バス「東片端」下車すぐ (店舗隣にコインパーキング有り、正文館書店にて書籍購入で1時間無料)
★9月22日 デンソー・ハートフルまつり:刈谷デンソーにてフェアトレード・ブース出店
★~とよた まちさと ミライ塾~ 2回開催: 2019/09/23(月) 、10/14(月・祝)13:00 ~ 15:00
フェアトレードのコーヒー生豆を煎る! 挽く! 淹れる! あなたの手で!
http://www.nagoya-fairtrade.net/?p=21323_
★働き方や地域の暮らし、アジアの連帯を学び合う 第67回ユニオン学校
どなたでも参加できます。http://www.nagoya-fairtrade.net/?p=21343
日時:2019年9月18日(水)午後6時半から
場所:名古屋市民活動推進センター集会室(名古屋市中区三丁目18番1号ナディアパーク・デザインセンタービル6階)会費:会場カンパ500円
連絡先:080-3543-9205(松本)・090-4235-0662(近藤)
講師:土井ゆきこ
テーマ:『風の交差点になる夢を追い続けて ー 人と地球、人と人を、つなぐ フェアトレード』
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【3】7・8月の活動報告
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★2019年7月1日(月)第4回スロー・シネマ・カフェin 風の庭」のお知らせ→9名の参加
★7/7(日) 【手仕事day】 押し花カード作りWS 〜自然の花々を使った押し花カードに願いを☆〜
★7/14(日) 【も~やっこシネマ】 ~コーヒー同好会コラボ企画~『カンタ!ティモール』上映
★7月30日 地球市民村講座 参加型ワークショップ「チョコレートの来た道」NIC(講師:岡本晶子)
★8月3日 稲沢「フェアトレード・カレーづくり」講座@稲沢(なふたうんメンバー)
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【4】書籍紹介
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・書籍紹介
絵本「はだしのゲン」中沢啓治 作絵 汐文社 1400円+税
被爆者の多くがそうであったように、原爆について沈黙し、逃避しようとしていたが、母の葬式のあと「もう逃げたらダメだ」と思い原爆をテーマに「黒い雨にうたれて」以後つぎつぎ作品を発表。戦争の本当の姿を伝えたかった作者が描き疲れて弱きになった彼を小さな読者が励ましたと語っています。原爆投下前後を描いた本だが、原爆の恐ろしさ、被爆者の悲惨は、その後の生活の現実の中にこそ、重くのしかかって行く。
「核兵器はなくせる」 川崎 哲 岩波ジュニア新書 820円+税
2017年7月、国連で核兵器の全面禁止を定めた「核兵器禁止条約」が成立し、条約の成立に大きく貢献したNGO/ICANは、同年末にノーベル平和賞受賞。その共同代表の一人である著者の生い立ち、つまり生き方をみながらどう行動していったかが若者たちに是非読んでもらいたい1冊です。「核兵器はなくせる」それを言えば冷笑されるころからスタート。市民のちからで授賞したノーベル平和賞。その地味な歩みを知る。世界各国の人とつながる経験を持つ著者ゆえ納得がいく内容。分かりやすい。
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【5】フェアトレード・ショップ風(ふ~ず)”s「正文館(しょうぶんかん)店」・稲武/野入の「風の庭店」のお知らせ
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★稲武/野入 民家カフェ「風の庭」金土日営業(営業日変わりました)URL kazenoniwa.jp
~街と自然をつなぐ拠点~稲武/野入(豊田市)古民家カフェ「風の庭」フェアトレード豆&自家焙煎珈琲店(臨時休業・貸切などあり=営業日をメールにてお確かめください)
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★定休日は月・火曜日
フェアトレード・ショップ風”s正文館店 huzu■huzu.jp (■は@)
〒461-0015 名古屋市東区東片端町49 正文館書店本店2F
052-932-7373 T&F (月・火休み、12~18時営業)
フェアトレード・ショップ風”s http://huzu.jp/
名古屋をフェアトレード・タウンにしよう会(なふたうん)
土井ゆきこ 090-8566-2638