9月12日”国際協力”から地域づくりを考えよう~フェアトレードと持続可能な開発のための教育(ESD)の取り組みから考えよう~ 57名参加 NIC にて

国際協力から地域づくりをかんがえよう s

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以下の案内で開催されました。

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〝国際協力〟から地域づくりを考えよう
~フェアトレードと持続可能な開発のため教育(ESD)の取り組みから考えよう~
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自治体国際化協会市民国際プラザは、
名古屋NGOセンターと共催で自治体と
NGO/NPOの連携・協働を促進することを目的にセミナーを開催します。
自治体とNGO/NPOは、それぞれが社会的な課題を
解決するために様々な活動を実施しています。
単独では解決が難しいことも、協働することでお互いの強みを活かし、
解決に向かうことが期待されます。
本セミナーでは、国際協力・フェアトレード、ESDなどの活動事例から
自治体とNGO/NPOがお互いを知り、協働のさらなる発展について、
参加者同士で考え、話し合い、交流と連携を深める機会とします。

【日時】2014年9月12日(金)13:00~17:30
【会場】 名古屋国際センター5F 第一会議室
【対象】 自治体職員・地域国際化協会職員、NPO・NGO関係者、
     その他関心のある方(企業・学生・および一般市民)
【共催】
一般財団法人自治体国際化協会(市民国際プラザ)
特定非営利活動法人名古屋NGOセンター

【プログラム】
・開会
・基調講演:”国際協力”を通した地域づくり
  講師:神田浩史氏 (特活)泉京・垂井 理事
・ワークショップ(1)地域で国際協力を実施する重要性について
  ファシリテーター:伊沢令子氏
  (特活)NIED・国際理解教育センター 代表理事
・事例発表(1):フェアトレードタウンへの取り組み
  発表者:土井ゆきこ氏
  なごやをフェアトレードタウンにしよう会 代表
・事例発表(2):ESDユネスコ世界会議について
  発表者:内藤芳則氏
  ESDユネスコ世界会議あいち・なごや支援実行委員会
・ワークショップ(2):

地域で国際協力活動を推進するために自治体・NGOができること
  ファシリテーター:伊沢令子氏
  (特活)NIED・国際理解教育センター 代表理事

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◆事例発表(1):フェアトレードタウンへの取り組み

 

発表者:土井ゆきこ氏 <名古屋をフェアトレードタウンにしよう会 代表>

 

 

以下の順序で報告

これまでの歩みと成果

1.  フェアトレードとは?

2.  フェアトレードとESDと消費者市民

3.  フェアトレード・タウンとは?

4.  フェアトレード・タウンと地域づくり

5.名古屋でのフェアトレード・タウン運動

のこれまでの歩み

6. 行政とどのように連携していくのか

 

◆事例発表(1):フェアトレードタウンへの取り組み

発表者:土井ゆきこ氏 <名古屋をフェアトレードタウンにしよう会 代表>

 

フェアトレードの特徴

世界経済や流通システムの歪みによって、貧困に追いやられている途上国の人々を支えるために始められた。寄付・援助とは異なり、立場の弱い人々が正当な報酬を受け、誇りを取り戻して自立することを目指して行われている。また、対等なパートナーシップ、公正な賃金・安定発注で必要に応じて前払いもある。私たちが暮らしているそれぞれの地域での伝統継承を大事にし、情報提供をして、持続可能な生産を行う。このような点が特徴である。

 

フェアトレード商品

コーヒー、紅茶、チョコレートは有名であるが、日本のフェアトレードの特徴は衣料である。衣料はたくさんの女性達が仕事に関わることができる。日本のフェアトレードの代表は女性が多く衣料に重点を置くのも特徴。他に手作りの雑貨もある。

 

フェアトレードマーク

左のFLJマークは商品一つ一つにマークされる。右のWFTOマークはフェアトレードの団体につくマークであったが、今年から、右のマークWFTOも商品一つ一つにつくようにになった。日本のフェアトレードは右のWFTOマークの与えられた団体が引っ張ってきて、FLJマークによってスーパーなどにも登場しフェアトレードタウンへの動きも可能となった。

 

 

 

 

フェアトレードとESDと消費者市民社会

フェアトレードはESDと消費者市民社会と密接に関わっている。消費者市民社会は、消費者が持続可能な社会の形成に積極的に参画、経済・社会・こころのバランスがとれた社会である。それを推進するには、フェアトレードが理解しやすい。フェアトレードタウン運動を進めることがESDや消費者市民社会を推進していくことにつながる。

1996年、「愛知県女性総合センター・ウィルあいち」でフェアトレードショップを始めた。フェアトレードは、日常の買い物から世界のことがわかることが利点である。無農薬、有機栽培で作られている美味しさを食べ物で感じることができる。オーガニックコットンや草木染めなど人の手にかかった衣類を身にまとうことで、気持ち良さや機械織りとは違う安らぎを感じることができる。買い物をするところから世界のことを知り、今の先進国で暮らしている私たちは世界の人の誰かを犠牲にして、今の生活が成り立っているということに気がつくきっかけになると思う。

 

フェアトレードタウンとその基準について

フェアトレードタウンとは、行政、企業、学校、NPO・NGO、一般の人と協働で推進していくまちのことである。そのひとつに推進する委員会を発足させなければならない。日本では6つの基準を満たすと認証が得られる。地元でフェアトレードの認知が活発化していることをマスコミにも取り上げてもらうことも必要である。名古屋では、今年の5月のフェアトレード月間に、タブロイド判も作成し、様々な企画を50行った。このようにアピールしている。更には、大学や高校が協力してバザーの時に売ってくださることなど、地域を巻き込むことも大切。フェアトレードの商品を買うことができる地域のお店も増えていることが条件に挙げられる。日本のルールでは人口1万人に対して、1店舗必要。名古屋は227万人なので227店舗必要。フェアトレード商品を2品以上置いているところを1店舗とカウントし、1品のところは0.5とカウントするのが日本の特徴。フェアトレード名古屋ネットワークは今年マップを作成し、253店舗掲載した。このように227店舗はクリアできている。

フェアトレードタウンはイギリスのガースタンクという5000人くらいの小さな町で2000年に始まった。現在世界には、1535のフェアトレードタウンがある。地元議会での議決がとても大切。行政とつながっていかなければ、このタウンは達成できない。世界の基準に対して、日本での認定の基準として、地産地消、地域活動、障がい者施設などのコミュニティ活動との連携があることが特徴である。これは今後、世界の主流になっていくのではないかと思う。今日の交流会のクッキーは「わっぱん作業所」でつくられたものである。フェアトレードで仕入れたカカオの実をくだいたカカオニブという材料を使ってある。このように地域と世界を結びつける活動をしている。

 

名古屋のフェアトレードタウンへのこれまでの歩み

2005年の愛・地球博から始まる。これによって県民も名古屋市民も世界に目を向けることができるようになった。そして2010年COP10生物多様性の国際会議が開かれ、生物多様性を守るためには貧困解決をしていかなければならないと前文に書かれているようにフェアトレードと非常に深い関係がある。2012年の12月、消費者教育推進法が施行された。消費者もただ消費をするだけでなく、市民として地球の未来を考えて消費する責任があるという法律ができ、学校において消費者教育の中でフェアトレードが取り上げられるようになる。そして今年の11月にESDユネスコ世界会議がある。ESDを具体的に伝えるツールのひとつがフェアトレードだと思う。

 

名古屋をフェアトレードタウンにしよう会(なふたうん)の活動紹介

2005年に大阪でフェアトレードタウンの運動が世界に起こっていたことなどを知った。しかし先述したフェアトレードタウンにするための条件を見て、できるとは思っていなかった。しかし、東京でのフェアトレードショップの集まりで、フェアトレードタウンになりたいとみんなで手を挙げたら、マスコミも注目してくれるのではないか、というお声がけもあり、手を挙げることならできると、手を挙げた。

このきっかけで、できないと思いこんでいた蓋が開き、情報が入ってきた。2009年2月東京で(一財)自治体国際化協会市民国際プラザ(クレア)主催の「フェアトレードを通じた自治体・NGOの連携の可能性をさぐる」に参加。

96年に店を開き、フェアトレードが広がっていないと感じていたのでこのセミナーに参加した。そのセミナーで得たキーワードは「コミュニティの再生」である。フェアトレードを広げるためにはコミュニティを再生しなければできない、コミュニティと深い関係があることが分かった。その後、同じくクレア主催2009年3月東京での講演会「フェアトレードタウンで町おこし」に参加。世界でフェアトレードタウンがローマなど首都を始めどんどん出来ていることを知る。(その数645)そのような経緯で、2009年6月「名古屋をフェアトレードタウンにしよう会」を発足。

 

名古屋をフェアトレードタウンにしよう会(なふたうん)の活動

フェアトレードをテーマに小学校から大学、生涯学習センターで、国際理解教育のワークショップを80回以上開催。これは名古屋のフェアトレードタウン運動の特徴であると思う。

2011年11月「名古屋にフェアトレードを広めるための会議」を約1年間隔月開催。愛知県、名古屋市の環境課の人、JICAやJETROの人も参加、これを土台に名古屋のフェアトレード活動している他団体と2013年1月「フェアトレード名古屋ネットワーク(FTNN)」を発足した。タブロイド判、MAP、惣という冊子を作成した。最近では、「地球とのフェアトレード」という冊子を作成。フェアトレードは途上国支援と考えるのではなく、共に生きるということ、単なる途上国支援ではなく色々な側面がある思いの有機農業の水田の写真が表紙である。日本のお米作りも地球の未来を考えて、持続可能な社会を日本の生産者と消費者が共に作っていかなければ地球の未来は守ることができない、という意味合いを込めてこの冊子を作成した。

 

 

行政とどのように連携していくのか

行政とどのように連携していくのかは、FTNNの課題でもある。名古屋国際センターとは、今年は開催できなかったのだが、3,4年前から共催でフェアトレード月間の際に企画を開催してきた。愛知県国際交流協会とは2010年から毎年5月にフェアトレード企画を開催している。また、2014年から愛知県国際交流協会の中期計画に「フェアトレード普及啓発業」の実施が記載されるようにもなった。このことからも今後長い期間での連携が続いていくことになっていく。

 

なぜフェアトレードタウンにしたいのか? 行政の人へ向けたメッセージ

私自身が幸せになりたいからフェアトレードタウンを進めている。昔、スーパーで売っているエビやバナナは東南アジアの人を犠牲にしていると知った。そういった犠牲にこころを痛めたのが思ったのがきっかけ。フェアトレード運動を進めていくことで、一人一人が世の中を思う社会になったらいいな、という思いでフェアトレードショップを始め、広めるためのタウン運動を始めた。

そして行政に対しては一人の市民であり、消費者であるから、持続可能な世界に向けて行動を一緒に起こすことを期待したい。そして、市民活動と連携し、人と人との関係作りをしながらお互いの目的に向かって共の歩む事を願っている。

る。

 

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アンケート集計

2014年9月12日[金] 地域国際化ステップアップセミナー

「〝国際協力〟から地域づくりを考えよう」

 

回答者数43名

 

(1現在のご所属をお聞かせください。

■自治体職員 11名

■国際交流協会職員 8名

■NGO・NPO 11名

■JICA 1名

■学生 9名

■その他 3名(個人1名 協力隊を育てる会1名 未記入1名)

 

(3)本セミナーに参加しようと思った動機として、最も近いものを1つ選択してください。

■セミナーを当通してスキル・能力を向上させたいと考えたため。 17名

■セミナーに興味や魅力を感じたから。15名

<興味をもった点、魅力的だった点>

・「国際協力」と地域というトピック

・フェアトレードタウンの取り組み

・ESD×地域×フェアトレード

・地域と国際化をどうつなげるかに興味があったため。

・地域+国際化というあまり他では見られないような内容

・ESDを再考

・ESD、多文化共生

・地域の国際化

・地域づくりを考える点

・様々な組織、セクターに関わる人の参加がありそうだったから。

■所属団体・上司等から推奨されたため。4名

■知人・友人等から推奨されたため。4名

■その他 3名

・インターン先からの紹介 1名

・セミナーに興味や魅力を感じ、所属団体、上司から推奨されたため。1名

・知人、友人等から推奨されたのと、交流をしたかったため。1名

 

(4)本日の感想について当てはまるものを一つ選択して下さい。

■とても良かった 14名

・神田さん、土井さん、内藤さんのおはなし一つ一つが、体験に基づいた裏付けのある貴重なものだったので、今後の自身のためにとても役立ちました。

・レイチェルさんのファシは「やはりさすが!!」という感じでした。

・フェアトレードやESD等様々な取り組みを聞くことができた。

・自分の知らなかった知識を得ることができた。

・様々な立場の意見を聞くことができた。

・色々な団体の意見(視点)を知ることができた。

・フェアトレードの取り組みがよくわかった。

・地域問題や国際問題などに密接な関係があることに気付かされた。

・実際の取り組みに基づいたお話から、どんな問題意識があって、どんな解決方法をとって…ということがよく分かりました。

・地域のまちづくりと国際協力がどうつながるのかを知りたくて参加しましたが、「なるほど」と思うものに出会えました。

・自分の中で、「国際協力」や、「フェアトレード」が少し遠いというかどう関わっていけるのか描けていませんでしたが、1つ1つの小さなこともつなげていくことができるのだと思えたので。

・充実した時間となりました。

■良かった 28名

・自分の中で落とし込めなかったが、ヒントはいっぱいもらいました。

・各セクターの方が集まり、多様な意見が出てよかったです。

・自治体の強みについて改めて気付くことができたと思います。

・それぞれのセクターでの強みを知れてよかった。

・色々な色の話を聞く事ができたから。

・今後の取り組みに反映できる内容だったため。

・色々な取り組みをしている団体の話、意見が聞けた。

・多文化共生につながる話も聞けて良かった。

・結構内容も充実していた。

・自分自身、地域活性化、国際協力に興味を持っていたので、それに携わる人たちと交流、お話ができたので、気づいたこと、学んだことが多々ありました。

・色々な世代で所属している人たちと話すことで、いろいろな価値観、意見を知ることができた。

・ESDのことがあまり期待していたほど明確にならなかったのが残念だった。

・WS方式で参加しながら、学ぶことができた。

・様々なセクターの方とお話しできた。

・このようなセミナーに初めて参加するものとしては、聞きなれない言葉も多く、もう少し丁寧に説明して頂きたかったところもあった。

・学生ですので少し難しかったですが、地球を地域とつながるというのが印象的でよかったです。

・地球の課題と地域の課題をつなげて考えることが大切だと分かりました。新たな情報を得る事ができてよかったです。

・ワークショップがとても楽しかった。

・他の人の意見を聞く事で、たくさん学ぶことができた。

・講演会では自分の知らないことをたくさん知る事ができ、多くの学びを得られた。

・もう少し質疑の時間があると…

・たくさんの人と話せたのはよかった。

・神田さんのお話が良かった。

・地域社会と国際社会のつながりについて知ることができた。

・色々な考えを知ることができた。

・ファシリテーションがとてもお上手でした。

・参加者が多様なことがよかった。

・知らなかったことがたくさんあってとても勉強になりました。

・ワークショップがあったので理解が深めやすかった。

・行政、NGO等各団体との交流

・ESDと自分の活動分野について考えるきっかけとなったから。

■どちらともいえない 1名

・愛知のESDを考えるうえで、明治の繊維産業の産地なのに現在、農家はなくなり輸入材料で成り立っている衣の地元産業について再考できなかった。

■あまり良くなかった 0人

■良くなかった 0人

 

(6)その他ご意見、ご感想等ご自由にどうぞ

・内容は良いが、中身が多いので聞きつかれてしまう。

・休憩が少ない。

・3つの異なる分野の話を、その第一任者から聞ける機会はあまりないと思うのでよかった。

・ありがとうございました。

・今後も違うテーマで開催してください。

・行政以外の意見も知ることができてよかった。

・様々な物事に関わる方たちと出会え、とても勉強になりました。

・とても勉強になりました。ありがとうございました。

・貴重な話ありがとうございました。

・はじめはバラバラだった国際協力とESDとフェアトレードがひとつにつながり、グローバルな問題もローカルなところからはじめられるということが分かり、自分でも何か始められるのでは、と思った。

・考える機会を与えて頂きました。ありがとうございました。

・このセミナーを通して、国際協力と地域づくりがつながっていることを知ることができてよかった。

・で、このあと、どうしていくの?このセミナーをきっかけに連携はそれぞれでやってくださいというのでは、少しもったいないかなと思いました。

・休憩時間が欲しいとの声、聞きました。

・フェアトレードと地元の地産地消(衣料)については三河の綿、絹の農家を犠牲にしていないか。

・考えるきっかけができました。ありがとうございます。

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