伏見ミリオン座 カフェでキリマンジャロコーヒー&フェアトレード・チョコ登場!

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カフェ ミリオンにて フェアトレードのキリマンジャロコーヒー登場

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キリマンジャロの麓のルカニ村を訪ねて 土井ゆきこ 2013年9月22日

フェアトレード・ショップを営む者にとって、エネルギーのもとの一つに、生産者を訪ねる旅がある。今回9月12日~22日の日程で、アフリカのタンザニア、キリマンジャロの麓にあるルカニ村にゆくコーヒー・スタディツアーに参加。

 

学生6名を含む8名が京大の辻村英之先生の講義を受けながら、ルカニ村には4日間の滞在。幼稚園・小学校では熱烈なる歓迎を受けた。 1989年に破綻したコーヒー価格協定の影響などから、価格が低迷傾向にあり、映画「おいしいコーヒーの真実」でも取り上げられたように、コーヒー生産者にとって厳しい現実がある。

 

ルカニ村でも、最大の換金作物・コーヒーによって得られていたお金が教育費にまわらなくなり、昔ながらの森林農法によるコーヒー栽培から、現金化し易いトウモロコシ栽培に変わりつつある。トウモロコシは直射日光を求めるため、木を伐採するようになった。コーヒー生産者への低価格は、村の教育、地球環境問題へとつながっていく。

 

1996年よりルカニ村を訪れ調査研究をしている京大の辻村英之先生は、2001年ルカニ村・フェアトレード・プロジェクトを開始。2007年よりコーヒーを直接輸入できるようになり、最低価格は国際基準(FLO)の1ポンドあたり140セント保証をさらに上回る171セント保証で買取り、地域開発のために使うプレミアム金も、FLO基準の1ポンドあたり20セントを上回り22.7セントを拠出している。 それらは、中学校・診療所・コーヒー加工所などの建設費に充てられている。中学校については、完成までの道のりはまだまだある。しかし1杯のコーヒーが、安心して生産者が暮らせるようにし、子ども達の未来を築く教育を保証し、森を守ることもできることを見ることができた。

 

最低価格保証による安心感から、トウモロコシ畑から、森林農法によるコーヒー栽培への回帰も進みつつある。気候の変動にも強い有機栽培方法が、ベストファーマーとなった人などの実績により、村人たちにも示されつつある。しかしそれらを支えるのは、消費者、美味しいコーヒーを頂く私達である。 顔の見える関係、フェアトレードの旅は、私達の今の暮らしをふりかえる機会を与えると同時に、ほのぼの心を温めてもらう旅となった。

古くて新しい問題、1杯のコーヒーから環境や人の暮らし方を考えてみませんか?

【店名】 伏見ミリオン座 カフェ・ミリオン
【場所】 名古屋市中区栄一丁目4-16
【連絡先】 052-212-2437
【営業時間】 9:00~22:30
【HP】 http://www.eigaya.com

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