映画「アナン‐喜びの賛歌」は、路上で暮らす子ども、債務奴隷として 働かされている子どもが、芸術を通して人生に意義を見出し、尊厳を回復していく実体験を基にした映画。児童労働の経験を乗り越え、自ら演じます。
この映画を制作したボーンフリーアートスクールは、インドのバンガロールで児童労働から子どもたちを救出し、学校教育につなげる運動をしている組織です。企業等からの募金に頼るのではなく、個人の募金と、主宰者ジョン・デバラジ氏と子どもたちの芸術活動から生まれた作品を資金源として運営されています。この映画もその作品の一つで、それを鑑賞し意見交換をしました。
【アンケ-トより】
*「アナン君は、お父さんや、先生、警察にいっぱいいっぱい暴力されてすっごくかわいそうだと思った。私が生きているこの日本は、すっごく平和なんだと思ったし、アナン君の国では、ストリ-トチルドレンがいるけど、日本は、全然いないので、日本は政治や教育などしっかりしていろいろなお友達にこの映画の内容とかを教えて、「違う国では、こんなにヒドイ事があるんだよ!」ってことを教えていきたいと思いました。私の学校ではポリオワクチンを作るためにペットボトルのキャップを集めてお金にしてワクチンをポリオに苦しみ子供達に届けています、そういうことをしているので他のことのボランティアなどもしてみたいと思いました。(中学3年女性)
*アナンくんが生きていく過程で辛いことばかりで
大人を信じられなくなる事だったのに希望を失わずに
強く生きぬいていく姿が印象的でした。
一番心に残ったのがそんな辛すぎる人生の過程にもかかわらず
心に決めた素晴らしいことがあって、
子ども同士の争いの時
「争って何になるんだ!。ダンスやサッカーで戦おう。
暴力はなしだ」
というアナン君の素晴らしい行動・考え方が心に残りました。
自分の今までの辛い経験を仕返しするんじゃなくて
こんな世界はだめだ。お金・欲望だけの世界を変えてみせる
その気持ちが心に響きました!。忘れたくないです。
ジョンデバラジさんも本当に素敵な方ですね。(20代。女性)
*ストーリーが前半はほとんどインドの貧しい
子供のことばかりだったので、少々重苦しい気分でしたが、
後半でジョン・デバラジ氏と中山実生さんが
出て来て救われた気分になりました。先ほど述べましたが、
この映画の実際は温度と臭いがあってこそ
映画の実際の場面が感じられるのであり
何か参観者にすこしでもそうしたことを
感じれる方法はないものかとせんないことを
考えていました。
いずれにせよ、こうした準備をされてご苦労様でした。
こうした機会を提供していただき感謝します(60代男性)
*まだあまりまとまらないモヤモヤしたものが頭の中にある状態です・・・。
いくつもの「理不尽」なことを今の会社は抱えていて、それを何とか
していくにはどうしていったらいいのか、自分には何ができるのかを
最近よく考えます。今日も新たな「考える」時間をいただいたと思います。
ありがとうございました。(20代女性)
*ドキュメンタリーだと思っていたので、映画だということで少し戸惑いました。
正直な最初の感想は演技がたどたどしくて笑えてしまう。ということでした。
でも、元児童労働従事者の子どもたちが活き活きと笑顔で、泣き顔で、苦しい顔で
演技しているのをみて、彼らの過去に想いをはせました。
生きるために盗みをくり返すアナンを見て、「生きていくことの大変さ」を
実感しました。インドでボランティアをしたとき物乞いに困ったことがあったけど、
彼らの生きるための術だったとしたら、やはり懸命だったのだろうと思う。
子どもはかわいいし、好きだけど、苦境に立たされた子どもは知恵があるし、
こわいなと思った。
この映画で感じたのは、子どもたちのエネルギーのようなものでした。(20代女性)
*今の段階ではたどたどしいですが、
今後ダンスや芸術と共に演技力、パフォーマンスなども
身につけていけば良いと思います。
プロとしてやっていくつもりでないと、現実を見せるだけでは
仕事につながらないように思います。
そのプロセスの途中で、サポート出来ることがあれば、
お手伝いできる良いです。
今度はドキュメンタリー映画も見てみたいです。
ありがとうございました。
*最初はドキュメンタリーだと思って見ていました。
途中から製作されたとわかったのですが、真実に基づいての
映画なので、あらゆる場面で信じられませんでした。
親が子供を働かせたり暴力をふるう。
学校でのきびしい体罰、生きていくために盗みをしなくていはいけない社会、
平和ボケしている日本人には驚く場面ばかりでした。
日頃フェアトレード商品を買う様にしていますが、
今日見た現実が改善されるにはまだまだ遠い道のりだと思います。
しかし私達で協力出来る事は小さな事でもしていきたいと思います。(40代女性)
*昨年インドに行き、両親に手足を切られた人達が
本当にたくさんいる事にびっくりしました。
それを見たので、今日の前半の映像は「ありえる」映像でした。
「教育」そしてその前に親、またはそれに準ずる人に
「愛される事」は大切だなぁと思いました。
ありがとう。(50代女性)
*私達が感じる様にはインドの子供は
感じていないかもしれないけど、
それにしても現実はひどい・・・(50代女性)
*ウィルあいちの売店でしばしば買う
コーヒーやアクセサリー、袋等、フェアトレードに
ついては関心を持っている者の1人です。
インドは一方ではインターネット産業の先端を
行く国でもあります。厳然とした身分制度が
存在する国で、今日の映画の主人公達の
ような生活に生まれ育たざるを得ない多くの命が
危険にさらされ続けるという現実もある訳です。
地球の上に戦争や貧困や・・・
少しでも減らすべきです。(60代女性)
*難しい問題なので答えがみつかりません。
内容はきびしいけれど、子供たちは明るく
又、所々笑えるところもあって、そこがこの映画の
良い所かなと思いました。
私に出来るのはフェアトレード製品を買うことくらいかなと
思いました。
*途中少し眠くなりましたが、日本も明日起こりうる問題である。
最後は一つのミュージカルとして終わっているが、前半の盗み続け
虐待をうけるシーンで流れる楽しい音楽が余計にこの映画の残虐性を
浮き彫りにしている。インドのような国でも(仏教治教国)
命より暴力・金なんだと怒りを通り越した空しさを感じずには
いられなかった。(40代男性)
*ストリートチルドレンが力強く生きていて衝撃を受けました。
インドの児童労働のことがよくわかり、とても勉強になりました。
そのような実体は思ったよりも、ひどいもので心が痛みました。
最後のほうの日本人ダンサーのダンスがよかったです。
あのような活動をしている人がいるのを知り、
同じ日本人として勇気をもらいました。
私たちも児童労働を止める活動をしていかなければいけないと思います。
*正直ストーリーはよく分からなかったのですが、
バイタリティとエネルギーを感じました。
映画の内容がインドの現実だと思うと、
日本との違いに驚きました。(30代男性)
*インドの実体、世界の実体と思います。
我々に、日本人に、出来る事、しなければならない事が
多々あると思います。
今の幸せをかみしめる時と思うばかりで
今後、何を考え、どう展開していくのか?
しかし、ほんの一歩だけ進めたいと考えています。(男性)
*インドで見た子供達、日本人がバスから
降りると群がってきて、物乞いをする子ども達。
その背景にある姿を見たような気がした。
親が子を虐待する話は聞くが、こんな世界があるなんて
想像を絶するものがありました。
その子ども達に気づき立ち直る機会を与える事は大切なことと
思いました。知って考える力を引き出し、生きる道を選べるよう
援助できるといいですネ。
まずはこの現実を知ること、伝えることだと思いました。