11月13日15時まで 「インドの児童労働を救う芸術の学校」の写真展示 ウィルあいち1F展示室 と フェアトレードの歌 紹介

今回の企画は、愛知子どもの幸せと平和を願う合唱団の好意により、中山実生さん撮影によるインドの働く子どもたちの写真展とボーンフリーアートスクールの活動を紹介する写真展を開催しています。

インドの児童労働s2

ジョン・デバラジ氏ボーンフリーアートスクール

 2011年7~8月にインドの「ボーンフリーアートスクール(BF)」のメンバーを日本に招請し、およそ1か月にわたって、広島、長崎、福岡、大阪、名古屋、東京で交流を深めました。BF代表のジョン・デバラジ氏が愛知子どもの幸せと平和を願う合唱団創作の「ぞうれっしゃがやってきた」をもとに、インド版『平和ぞうれっしゃ』を創作し、日本各地で子どもたちと共演、インド国内での公演に向けて活動を展開しています。

写真:インドの働く子どもたち     ~Photo by Mioi Nakayama, Bornfree ArtSchool~           

中山実生(なかやまみおい):ボーンフリーアートスクール共同代表
こどもの権利活動家。広島出身。立教大学を卒業後、いくつかの平和NGOなどで活動した後インドに渡る。そこでのジョン氏との出会いをきっかけに、ボーンフリーの設立と運営に携わる。現在、全事業のマネジメントとコーディネートを手がけ、執筆やメディアへの広報活動も行っている。その他、通訳やダンスの振付け、ワークショップでのファシリテーターなども務める。

以下は ボーンフリーアートスクール代表のジョン・デバラジさんのメッセ-ジです。

日本のみなさんへ

マハトマ・ガンジーの非暴力の考え方は日本の国家憲法9条につながるものだと信じています。平和賛歌「原爆を許すまじ」には「三度許すまじ原爆を」と多くの人が誓っていますが、現在世界には35000発以上の原子爆弾が存在し、地球の平和と存続を脅かしています。世界は平和構築ではなく、貧困、環境破壊、差別、紛争など人間破壊の方向へと向かっているのです。 

世界の児童労働者2億1700万人(ILO推計)のうち、インドにはその半分以上の1億3400万人が教育の権利を受けることもできず、労働に汗と血を流しています。国費は戦争の準備と核開発・原発へと多く費やされ、教育予算は取るに足らない程度です。戦争経済が児童労働を生み出していると言っても過言ではありません。それに対して実際の解決はあるのでしょうか。 

アートとアーティストこそが人々の固定した概念を変えることができ、子どもたちに繊細な文化を生み出すことができると私は考えます。私たちに必要なのはお金ではなく、貪欲な暮らしではなく、人間的な人生が必要ではないでしょうか。カール・マルクスが述べたように私たち人間は戦争や暴力を否定し、美しい世界、美しい環境を生み出すことができると私は信じています。

 ボーンフリーアートスクールは働く子ども、ストリートチルドレン、債務奴隷の子どもたちを解放する社会運動であり、音楽、ダンス、演劇、彫刻、絵、写真、映画作りなどを通して新しい世界を子どもたちのために生み出すために努力を続けています。

インドで日本の憲法9条の概念を広げること、ヒロシマ・ナガサキの史実を若い世代に伝えることで暴力の文化をなくし、平和の精神を子どもたちに築き上げることが今必要です。路上で生きる子どもたちこそ平和大使であると私は信じています。

ボーンフリーアートスクールの子どもたちは2008年バンガロールからラホールに向けて約3000キロの自転車の旅ピースバイスクルを行いました。インドとパキスタンの子どもたちが双方の国の平和をもたらすことができるのです。私はアーティストとして子ども時代を失った子どもたちと共にアートを通して社会を変えていきたいと思います。

                                     2010年4月 バンガロールにて  ジョン・デバラジ

★愛知子どもの幸せと平和を願う合唱団 紹介

 1977年、愛知教職員合唱団として設立。1985年教員だけでなく子どもも父母も市民も共につくる合唱団「愛知子どもの幸せと平和を願う合唱団」と改名した。以後、子どもの幸せと平和を願う歌を作り歌い、広める活動を中心に行い、合唱組曲「ぞうれっしゃがやってきた」、「子どもの人権宣言」、「とべないホタル」、「ぞうのつばさで」などを制作初演する。2001年、タイ・韓国「ぞうれっしゃ」公演と交流。2006年、中国・南京「ぞうれっしゃ」公演・交流。今年8月、2011全国教育のうたごえ祭典inあいち開催を実行委員会の中心となって成功させ、新作<しあわせへのチョコレート>を発表した。また、南インドのバンガロールよりボーンフリーアートスクールのメンバー6名を招聘し、「平和ぞうれっしゃ」をともに作り上げた。

 現在、幼・小・中学生、教師、保育士、学童保育指導員、看護師、主婦、会社員など教育関係を中心に様々は人が一緒に歌っている。年齢、経験、障がいなどに関係なく、子どもと大人が一緒になって楽しく歌を歌い、歌を通して子どもの幸せを考えたいという思いで活動している。学童保育所応援歌「放課後のおうち」、フェアトレード応援歌「つながれ!フェアトレードで」などを生み出した。指揮は「ぞうれっしゃがやってきた」作曲の藤村記一郎、団長は同曲作詞の清水則雄。

2011愛知子どもの幸せと平和を願う合唱団創作合宿で創ったフェアトレード応援ソング

「つながれ!フェアトレードで」

作詞曲;清水則雄・林明子・林道子・藤村記一郎

松本允韶・山口直子・脇谷裕乃・脇谷直樹

 ★フェア・フェアトレード 作る人も買う人も   フェア・フェアトレード 笑顔で暮らせるように

1、わたしの豊かな暮らしのために 貧しさに苦しむ人がいる                                        フェア・フェアトレード 作る人も買う人も  フェア・フェアトレード 笑顔で暮らせるように 

2、この暮らしどこかで 支える人も  やっぱり豊かでいてほしい

  フェア・フェアトレード 大切な人たちに  フェア・フェアトレード この想い伝えたい

    わたしがすることで世界は大きく変わらなくても 私は変わる 心は大きく変わる

  フェア・フェアトレード 世界の人たちと  フェア・フェアトレード つながっていきたい

3、人と人とが 支え合う明日に  人と人とが 分かち合う世界に

フェア・フェアトレード 世界の人たちと  フェア・フェアトレード つながっていきたい

  ★ 3回くりかえし

  大切な人たちに この想い伝えたい                (フェア・フェアトレード=素敵な公正貿易)

***************************************************

愛知子どもの幸せと平和を願う合唱団
http://www015.upp.so-net.ne.jp/shiawase/kodomo.htm

事務局

〒470-0132 日進市梅森町新田135-495 藤村記一郎気付

<TEL/FAX> 052-805-8089  <E-mail> kiichiro2003@ybb.ne.jp

コメントは受け付けていません。

Search
Archive