人の為すもの….偽りである 

人為的なものは、偽りである。

人のつくったものは、人の手でなくすことも可能である。

これは、住井すゑさんから聞いた言葉。私の好きな人の一人、住井さんが86歳の時ぐらいに茨城県牛久沼「抱樸舎」まで話を聞きにゆきました。その時に部落差別について語ったことばでした。

今日、奴隷制度を廃止に動いた若き議員の物語の映画「アメイジング・グレイス」を見ました。

アメイジンググレイスs

イギリスの主となる収入源となっていた奴隷貿易。舞台は18世紀のイギリス、当時奴隷貿易は違反ではなく、当たり前のように行われ貴族階級の肥やしになっていた。そこに反旗を翻した一人の政治家、ウィリアム・ウィルバーフォースの実話に基づく物語。

少数の仲間と、数々の困難を乗り越え、知恵もだし奴隷制度廃止へと導いた。夢のまた夢のなかのできごとへ向かって行った人々がいて奴隷廃止になった。奴隷貿易にどんなにこころ痛めても、それは当たり前だった社会のなかでたちむかって行くことは並大抵ではなかった思う。

今無理だとか困難と思っていることでも、人の道に外れたこと、自然の通りにはずれたことは、うち破ることができるのではないかと望みを持ちました。

奴隷貿易が事実上終わっていても、なお続く奴隷の存在する世界。

被爆した国において、なお人間が制御できないものをつくる世界。

「見解の相違は仕方ない。だが知らなかったとは絶対に言わせない」ーウィリアム・ウィルバーフォース

「知った」者が伝えていく、その一つにフェアトレード(公正貿易)もあると思う今日の映画でした。 名演小劇場にて。

コメントは受け付けていません。

Search
Archive