「フェアトレードタウン・ジャパン」を発足 2011年1月23日 熊本にて
熊本城
フェアトレードタウンの全国ネットワークおよび認定組織として、各地のフェアトレードタウン推進グループとフェアトレード団体、フェアトレード支援団体、学識者などから成る「フェアトレードタウン・ジャパン」を発足しました(1/23付)
・同組織を一般社団法人として3月をめどに法人化する。・フェアトレードタウンの基準として、国際的に多くの国で採用されている5つの基準に加え、「地域の活性化への貢献」という独自基準を入れた6つの基準に決定。
・熊本は、既に6つのうち5つの基準を満たしており、残る「議会の議決と首長の同意」が3月にも実現する見込
・また今年の4月には世界のフェアトレード・タウンが1000にも達しようと言う勢いだそうです。6大陸でお祝いしよう!と言う計画が進行中!
★アジアは、熊本が産声をあげるかも!
★アフリカでは、ガーナのニュー・コフォルドゥア?! ★オセアニアでは、ではシドニー、ニュージーランドのオークランドも?!
★ヨーロッパでは、ドイツのケルン ★「中南米では、コスタリカのペレス・セレドン ★北米ではアメリカのシカゴ?!
日本の各地でも、ぷくぷく泡はあちこちで立ちはじめていますよ! あなたの町もフェアトレード・タウンに!
土井は、1月22/23日と熊本でのフェアトレード・タウンネットワークの会合に参加。
22日は夕方から、熊本市の市民生活局長さん、文化国際課の課長さんと他に二人、県文化交流国際課の課長補佐の方、議員さんも交えてフェアトレード・タウン意見交換会 IN 熊本を、熊本市国際交流会館にて開催されました。
今回のフェアトレードタウン・ネットワーク準備委員会の代表世話人の渡辺龍也さんによる挨拶と熊本市の市民生活局長さんの挨拶のあと、各地のフェアトレード・タウン運動の事例紹介がありました。
はじめに熊本のタウン運動、次に札幌のタウン運動、次に名古屋をフェアトレード・タウンにしよう会の活動をパワーポイントを使ってプレゼンしました。フェアトレード大学運動の取り組みも、神戸国際大学からありました。
行政さんの方からも積極的に質問や意見がだされ、このようなNPO関係の人と行政の人が意見交換をする会議は2回目ですが、好感がもてる会議でした。その夜の交流会では、もっと楽しい時間をすごしました。フェアトレードを軸に集まったみんなさんは、本当に夢をもち、町をよくしたいと願っている人たちだと感じることができました。
交流会で、画用紙にフェアトレードのことを名刺がわりに書いてね、とカラフルなペンを渡され思い思いに書きました。ある人はワーズワースの詩から連想して
「虹を見ると 心がおどる
フェアトレードと聞くと 心がおどる
年を取ってもそうでありたい 」と書いた素敵な人がいました!
交流会に参加してくださった文化国際課の中のお一人は、一言一言が面白く暖かく、楽しい人でした。彼は松本課長のことを、「彼は暖かい人で、朝、みんなは暖まりにゆくのですよ」とストーブに手をかざすまねをしました。そんな雰囲気の職場からフェアトレード・タウンを応援してくださる事は嬉しいですね。
ちょうどタレントの間寛平さんが21日「ヨットとマラソン」による「アースマラソン」で地球一周を達成し大阪城音楽堂でゴールテープを切ったとのニュースが入った。熊本の新聞にはこんな彼のコメントがありました。
「こんな幸せ国に住んでいて、なぜ贅沢を言っていたのかわからない」
世界一周はなかなかできることではないけれど、フェアトレード・タウンにしようという運動は、今生活の中にある世界各国から来た品々、とりわけ発展途上国で作られたものに思いを馳せ、顔の見える関係をつないでいったら、きっとでてくるのではないでしょうか?「こんな幸せ国に住んでいて、なぜ贅沢を言っていたのかわからない」という思いが。
今、私たちの国は、平和で安全で清潔です。一方、発展途上国では、水・食料など手に入らず、飢えて死にゆく人がたくさんいます。同じ空のもと、同じ地上に暮らしながら、のほほんと生きている私たち。それに気づかず生きてきた私たちは、フェアトレードに出会うことで変わるかもしれない。「こんな幸せ国に住んでいて、なぜ贅沢を言っていたのかわからない」…と。
フェアトレード・タウンになったら、人と人のつながりのある街になり、ちょっとお節介な人もでてくるかもしれないけれど、無関心は悲しい。近所のおじさん、おばさんにしかられるかもしれないけれど、怒ってくれる人がいる近所がいいと子ども達も思ってくれるに違いない。子育ても、介護も孤立しない、みんなで気にしている街、つきあいはわずらわしさがあるかもしれない。でもそこから生まれる、人と人の関係からしか生まれない「生きていてよかった」と思える街があるような気がする。
ちょっと不便で、わずらわしいこともあり、面倒なこともある。でも両手でかざしたくなる暖かさがある。そんな懐かしい地域未来がフェアトレード・タウンかもしれない。
なたはは、フェアトレード・タウンになったらどんな街になると思いますか?