6月20日は世界難民の日

世界の難民を「気の毒な遠くの人々」と考える人は多い。しかし悲劇には原因がある。難民問題を「遠くの問題」にしているは、彼らの悲劇と私たちの間に関係はないと考えようとする意志がどこかに働いているとしたら………

6月20日は「世界難民の日」。この機会に、アフリカ難民問題と私たちの関係を考えなおしてみたい。

こう伝えているのは、「一枚の写真が国家を動かすこともある」と世界を視るフォトジャーナリズム月間誌「DAYS JAPAN」

難民(避難民)発生には、それぞれの歴史と事情がある。コンゴ民主共和国では、その豊富名資源をめぐって諸外国が入り乱れて、この地で戦乱と難民を生み出した。

スーダンでも宗教の対立というよりも、水や原油の資源問題に注目すべきだ。

ソマリアでは、アフリカの資源を支配するために、ここをイスラムに対する防波堤にしようとするアメリカを中心とする政策の失敗が、この地をぼろぼろにしている。

……..国際問題研究者の田中宇(さかい)氏は、地下資源の輸出がその国の経済を支えていて、しかも極貧状態にある国が内戦に落ちいりやすいという欧米の研究を紹介している。
さらに世界銀行によると、世界の内戦の8割は、世界の国のうちもっとも貧しい16%の国々で起きており、一人あたりの収入が2倍になると、内戦の可能性も半分になるという。

いろいろな事例のあとこの記事は
こうして私たちは、私たちが恩恵を受けている文明の利器、特に最近すさまじい発展を遂げているIT産業関連産業が、アフリカで大きな悲劇を生みだしていることを、まず知ることが大切だろう。この報告はそうした製品を使わないように呼びかけているのではない。しかしどのように製品がつくられているのか、監視する必要性はいよいよ高まっている。

同時にアフリカ難民は、私たちと遠いところにある問題ではないことを自覚し、企業や国の責任を追及し、積極的な救援を求め、個人としてもできるだけ救援に関わることが必要とされるだろう。 DAYS JAPAN 広河隆一

世界とつながっているのは、食べ物・衣類だけではない。便利さの追求極限もつながっている。貧困問題は環境や人権が整わない状態そのもの。それに取り組む一つのきっかけが、DAYS JAPANのような冊子を定期購読して支える事でもあり、またフェアトレードの品を選ぶことでもあると思う。方法はいろいろあります。下記の写真展へ行きませんか!1枚の写真があなたを変えるかも?!

DAYS

★「地球の上に生きる2010」
DAYS JAPAN フォトジャーナリズム写真展in名古屋
7月17日~19日(祝)10~20時(最終17時)
名古屋国際センター4F 第2・3展示室
講演会
17日「視ないふりをしている沖縄の基地問題」浅見裕子(フォトジャーナリスト)
18日「私たちの電気と放射能のゴミ」兼松秀代(「放射能のゴミはいらない!市民ネット・岐阜」代表)
19日「今、メディアの何が危機なのか」広河隆一(DAYS JAPAN編集長)

 一般=写真展500円・講演会500円
中高生=写真展300円・講演会200円

写真展は前売り100円引き・講演会は前売りは無し
問い合わせは 090-2188-3439(半田)

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