3月24日AWEPタイスタディツー報告 7名参加
報告*下村ともこ&土井ゆきこ
下村知子(風”s スタッフ)
自分にとって、初めてのフェアトレードの生産者さんを訪ねる旅、同行のみなさん、如田さん、バーントーファンのみなさん、村のみなさん、タイの自然、伝統、そしてドイチャンコーヒー!などなど様々な出会いの嬉しい旅でした。
バーントーファンの作業所でみんなでタイスキを作って食べたり、ヤオ族の旧正月のお祝いを個人のお宅にお邪魔して体験させていただいたりとスタディーツアーならではの体験がいろいろと出来ました。地元の市場でのお買い物も、みつばちが花に群がる菜の花が売られていたり、見たことのない植物が売られていたりと新鮮でした。
一方で、ヤオ族の村の若い世代に刺繡が受け継がれにくい現状がある、村にも近代化の波が訪れて、環境が破壊されつつある、というのは残念なことでした。
でも実際に作って見える方たちにお会いして、持ち帰った商品を手に取ったときに顔が浮かんでくる、、というのはなんとも心が温かくなる感じがします。お店で、また家族、友人、知人に現地の様子を伝え、手作りの良さを感じていただけるよう、また今回いただいたご縁を大切に共に進んで行けたらと思います。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
土井ゆきこ
2019年2月4日~7日AWEPのスタディツアーに参加して
フェアトレード・ショップ風”s(ふ~ず)正文館店 土井ゆきこ
勘違いから参加したツアーでした。バーン・トーファンはタイにもう一つ、タイのサンクラブリにある、ナートさん、ユパさんご夫婦による孤児たちの家で、衣類などつくり生活支援をしているという団体もありました。でもこの勘違いから素敵なことがあると予感もしていました。バーン・トーファン(BTF)での手仕事一杯の品を見て交流もできた・ヤオ族の村を尋ねた・カフェもショップもある「土の家」での宿泊、このツアーのお世話をくださっり「土の家」を作った如田さんに会えた・ドイチャンコーヒーもあった~!(私もドイチャンです) そしてAWEPの皆さんとも一緒にすごすことができました。
今回尋ねたBTFで手にとった、手織り・草木染め・ヤオ族の手刺繍、見れば見るほどに手にいれたくなります。そこに関わった人たちの思いや、その製品に関わった時の経過などが伝わってくるのだと思います。
タイは経済成長が順調なようで、道路も整備されていて、今回の行程では貧しい~という家は見受けられず、車も殆ど日本車が走っていました。人身売買の被害をなくす為の村での仕事作りも経済発展とともに、BTFでもメンバーが減り、製品の刺繍を担うヤオ族も刺繍を続ける人が減少しているという。人身売買の被害が減少したのであれば目的は達成したのであるが、なにか手仕事の伝統が失われていくという寂しい現状を見ることになりました。
とはいえ、山から下りてきた山岳民族の生活は今も出稼ぎをしなければ暮らしていけない状況もあり、出稼ぎ先では給与など差別も受け苦しい状態であることは変わりない。
アカ族の人の話も伺いました。37年前にその方の祖父が移住。家族のために働いて外との交流はなく自給自足だったが、タイ社会の経済に巻き込まれ養っていくためには支出が増え、売るための作物をつくり始めた。
自給自足の生活は、味も素朴だったが、味の素がはいり、野菜や米も買ってくる、それらは農薬の心配もあり、村の健康状態はよくない。
山の木を切った耕作地に農薬をまくので雨期には流れてきて、奇形の魚も現れ、今では水も買っているという。
旅の途中で見晴らしいのいいところで休憩したが、確かに木が切られ耕作地になっている山々の風景が広がっていた。
一方そのあと訪れた「ドイチャンコーヒー」はフェアトレードを超えたフェアトレードを唱える、カナダの事業家たちによるコーヒー工場があった。
シェイド・グロウンといって木陰で作るコーヒー、つまり森の中で作られる。ドイチャンコーヒーの農家は1000本以上の植林をしているという。フェアトレードの認証マークの他7つのマークが工場の壁に大きく表示されていた。
アカ族やカレン族の人々がこの会社の理念『貧困のサイクルをなくす・教育と健康管理を促進する・文化的アイデンティティと誇りを奨励する・平等を保障する・経済的持続可能性を達成する他』のもと今の時代にあった暮らし方が始まっている、フェアトレードの理念がタイ北部の地で始まっていることを知り嬉しかった。