さんぐりあ(名古屋NGOセンター会報紙) Vol.113 2016年10月号

さんぐりあ(名古屋NGOセンター会報紙) Vol.113 2016年10月号のコラム欄に

フェアトレード・ショップ風”s(ふ~ず)正文館店を紹介してくださいました。

以下はその内容です。

 

タイトル

「フェアトレード・ショップ風“s(ふ~ず) 正文館書店2Fに移転&21年目新規オープン」

 

6月1日(水)にウィルあいちから正文館書店本店2Fに移転した「フェアトレード・ショップ風“s」を訪ね、オーナーの土井ゆきこさんにお話を伺ってきました。

 

 

■風“sの歴史

「生涯現役で働きたい。できれば人の役に立つことをしたい」という思いから、女性起業セミナーを受講し、同時にフェアトレードを知ったことが開業のきっかけだそうです。男女共同参画を推進するウィルあいちで、テナント募集があったときに応募して以来20年間、フェアトレード推進活動を続けながらお店を続けてきました。ウィルあいちでは多くの研修が行われ、風“sに訪ねるのを楽しみに来ていた方も多いようです。私もその一人でした。

 

■正文館書店にお店を設けたわけ

オープン21年目に施設管理者の変更に伴いテナント更新ができずお店の移転先を探していたとき、お客様が紹介してくださったそうです。社長にお願いすると快諾して頂き、本が並んでいた場所に区画を設けての開店になりました。書店とつながっていることで商品を説明する本を一緒に販売することができるようになり、より深い理解を得られることを望んでいました。子ども連れの母親が来てくれるようになるのが当面の目標だそうです。

 

■21年目のチャレンジ

お店のリニューアルに伴って考えた3つコンセプトを教えていただきました。

1つ目は、フェアトレードという「もう一つの貿易」を推進するのと同時に、商品がどこの何からできているか考えることにより、足元の暮らしを見直すきっかけすること。

2つ目は、微生物という見えない力で生かされていること知り、感じること。フェアトレード商品でも大切にされている「オーガニック」のように、環境にも身体にもいい、本来の自然な形を取り戻したいというお話でした。

3つ目は、地域に生きているお店にすること。世界に目を向けると同時に、地域で作られているものを取り扱い、関係をつくっていく。お店を閉店せず移転を諦めなかったのは、商品を借りに来てくれる地域の学生たちが出入りできる場所が欲しかったから、というお話もされていました。

 

■アフリカとのつながり

今回の特集のテーマでもある、アフリカについても伺ってみました。少し行くには遠いな…、と思うアフリカも、商品を手に取れば身近に感じます。今回、土井さんに紹介して頂いた商品はタンザニア・キリマンジャロ麓のルカニ村のコーヒー。

コーヒーの国際価格の低迷により収入が激減し、ルカニ村の村民は教育費などへの支出を大きく削らざるをえない状況に追い込まれていました。コーヒー栽培をあきらめて、街へ出稼ぎに出る若者も増えたそうです。日本の消費者が愛好してきたキリマンジャロコーヒーの上質な香味を、喪失してしまう危機でもあります。そんなときに支えになるのはフェアトレードのコーヒーを買うこと。コーヒー豆の最低価格を保障しつつ、割増金を学校建設等につなげる取り組みが行われています。土井さんは実際に村を訪ねたそうで、お店では直接お話を聞くことができるかもしれません。

 

他にも、多くの生産地を訪ねている土井さん。HPにも旅の記録が一部記されています。お店はゆったりと座れるスペースも設けられ、訪れた人の交流の場となっていました。この機会にぜひ訪ねてみては?

 

(担当:高橋)

 

 

フェアトレード・ショップ風“s(ふ~ず)正文館店 URL:http://huzu.jp/

名古屋をフェアトレード・タウンにしよう会 http://www.nagoya-fairtrade.net/

〒461-0015名古屋市東区東片端町49(東片端交差点角)正文館書店本店 2F

※「ウィルあいち」より南東歩7分(地下鉄高岳駅歩5分)

営業時間:12時~18時 月曜日休み

電話:052‐932‐7373

Eメール:huzu■huzu.jp(■は@)

 

 

 

 

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