9月3日 赤旗新聞に夏のフェアトレード学校開催記事が掲載されました。

8月9・10日開催のフェアトレード学校の記事が中村瑠奈さんの手記で掲載されました

8月9・10日開催のフェアトレード学校の記事が中村瑠奈さんの手記で掲載されました

 

念願のフェアトレード学校が、8月9・10日と2日間愛知県国際交流協会(AIA)と名古屋をフェアトレード・タウンにしよう会(なふたうん)の共催で開催されました。今年は学生たちの活躍が目立ちました!

来年もフェアトレードの活動をするサークルなどが発表できるスピーチ大会や夏期集中講座としてフェアトレードの学校を開催予定(AIAにて)です!

・今年5月に始まった活動報告のスピーチ大会
http://www.nagoya-fairtrade.net/?p=16747
http://www.nagoya-fairtrade.net/?p=16716
・8月の夏期集中講座
8月9・10日と
若者たちのためのフェアトレードの学校を開催しました。
アンケートも記載しています。
http://www.nagoya-fairtrade.net/?p=17080

 

以下新聞記事の内容

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私は大学2年生です。フェアトレードを推進する市民ボランティア団体の『なごやをフェアトレードタウンにしよう会(以下 なふたうん)』に参加しています。とても温かくて楽しい団体です。8月9、10日に愛知県国際交流協会と合同で『世界一受けたいフェアトレード講座』にお手伝いとして参加しました。

このイベントには、フェアトレードに関心のある中学生〜30代の方が集まりました。フェアトレードを広めるクラブやサークル等に入っている人から、あまりよく知らないが聞いたことがある程度の人までいました。

ワークショップやDVDで世界の現状を学んだり、フェアトレード商品を扱う店舗や会社を立ち上げた人などをお招きしてお話を聞いたり、フェアトレードのチョコレートや有機野菜入りのカレーを作ったりしました。そのうえで、参加者には感想を書いてもらったり、自分たちにできることを考えて発表してもらったりしました。

感想では自分と途上国の人の生活のギャップに対してショックを受けた、憤りを覚えた、おかしいと思った、というようなものが目立ちましたが、「自分にできること」の項ではリサイクルサリー(インド女性の伝統的な衣装をリサイクルした商品)のお店を立ち上げる、農家に嫁ぐ、フェアトレード党を結成する…などユニークな意見がたくさん出てきて興味深かったです。

フェアトレードは生産者に適切な賃金を支払うということは知られていると思いますが、それだけではなく、環境や文化も大切にする貿易の仕組みです。例えば衣類や雑貨を作る際には、機械に頼ることなくその地域の織り方やデザインを人の手でひとつひとつ作っていきます。講座ではバングラディシュのノクシカタ刺繍を体験しました。受講者たちは手作業の大変さとありがたみを感じたようです。手作業なので手間がかかるうえ、仕上がりにばらつきが生じ、生産量も限られます。しかし機械に頼らず手作業でものを作るからこそ、雇用が生まれ伝統を守ることにつながるのです。

講義で山本純一・慶応大学名誉教授が「無知は暴力」とおっしゃいました。私はその通りだと思いました。私たちの生活は児童労働、環境破壊、均一化・機械化などによって成り立っているといっても過言ではないでしょう。しかし、世間は知らないうちにそれらを助長させています。

私にとってフェアトレードとは、世界の現状を知る切り口であり、世界の課題を解決するためのひとつの手段です。この世界は複雑に絡み合った要因によって悪循環に陥っています。フェアトレードを知ることは、それらを学んだうえで自分に何ができるのか、社会は何をすべきなのかを考える機会になるでしょう。

今回の講座が参加者にとってそういう機会になり、私自身もこれからの社会の在り方をじっくり考える機会になりました。彼らやこの記事を見てくれた方、これから出会う人たちと、次世代にも残していきたいと誇りをもてる社会にするために、できることをひとつひとつこなしていきたいです。

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