夏期集中講座・振り返りシート「DVD上映 バングラデシュの衣料工場で働く女工たち」

8月9日のワークショップの「チョコレートの来た道」のあと、伊勢市小俣中学の生徒さんたちによる手話付きの児童労働をなくす歌「No more cry」のDVDをバングラデシュ映画上映の前に流しました。
小俣中学の授業で児童労働について学んだ生徒が「自分たちにできることはないか?」と考え児童労働をなくす歌を作詞して、プロの音楽家に作曲してもらいました。半年かかって練習した結果の歌は素晴らしいです。「チョコレートの来た道」のワークショップのあとは定番で流しています。今回は機器の都合で9日の予定が10日になりました。
続いて、バングラデシュの女工のDVDを見た感想です。
 
*「No more cry」では、学校の子どもたちが児童労働の廃絶をみんなで団結して伝えているところが印象的でした。手話コーラスなど楽しいことを通じて、世界の問題を考えるのは良いことだと思いました。バングラデシュの映画では私たちがファッションを楽しんでいる裏では苦しんでいる人がいるということにやはり罪悪感を覚えます。私たちは消費生活全体を見直す必要性があると感じます。(22・男)
 *服屋でアルバイトをしていて、とても考えるときがあります。自分の服も安く作られているんじゃないかと思うと、着ているのがいやになることもあります。アパレル産業に就職したいと考えるときがあるけど、背景にこういうことがない会社でしか働きたくないなと思う。FTを始めたきっかけも「服」にあって、知ったときから安い服は買わないようにしている。これからもそれを大事にしたい。良いものを長く着続けたい。(21歳・女)
 
* No more cryの歌は手話もあり、声も大きく児童労働についても分かりやすく、とてもいいと思った。女の人、子だけがとっても安いお給料でというのは、どうかな~と思った。(12歳・女)
 
 *最近の人は特に流行している服を買ってすぐ捨てる印象が強い。私もその内の1人だと思う。今日のDVDを見て、服がどう作られているのか、どういう課程でできているのかを知った。安く手に入ってしまう服でも、大切にしなければいけないと感じたし、作っている人々のことをより知るべきだと思う。(20歳・女)
 
*児童労働の過酷な実態を改めて実感した。児童労働のことを普通の人ももっと知るべき(19歳・男)
 
*労働に対し支払われる賃金が少ないのは知っていたがいざ金額を言われるとこんなに少ないものなのかと驚いた。監査により対策がうたれるのもその時だけ良いように見せるできレース状態、これではまったく意味を成さない。消費者(イギリスの人)がこの現状を知りバングラの女性を助けるためにもう少し金を支払っても良いと応えていたので知ることは大切で山本先生が言うように「無知は暴力だ」と実感した。(21歳・男)
 
*労働に対しての賃金が低すぎる。私たちは、安い商品の生産背景を知るべきだと思った。(18歳・女)
*最早、バイヤーが諸悪の権化にしか見えない。街中のインタビューが印象的、しっかりとデータを言うと納得していた。(21歳・男)
 
*安く売られている製品の背景を知り、高くても質の良い者、生産者が人権を守られて作られている物を長く使うことが大切だということが考えさせられました。その精神を大切にして今持っている服をすぐ捨てることなく、これから買うであろう服はそういったものを買いたいと思いました。(15歳・女)
 
*教育、経済、政治、工場法、貧困、出稼ぎ、病気、児童労働、経営、青春…etc.いろいろな分野から考えなければバングラデシュの衣料工場で働く女工を救うことができない。さまざまな分野から考えることができる。(19歳・女)
 
*女性たちがこのように苦しい思いをしているのは、雇い主だけの責任ではなく、衣服を買っている先進国の責任もあると思います。様々な問題を解決するのには一番教育が大切だと思いました。(18歳・女)
 
*フェアトレードをする事で、海外の子供達の働きに見合った対価を支払うという事がいかに大切であるかが伝わりました。今後数年、数十年を経たら世界の中心となる自分達が今よりもよくなっている、そんな世界を作る為に大変参考になりました。彼らの現状、これを等しくしなければならない義務があると思いました。(14歳・男)
 
*No more cry の歌詞は中学生がつくったとは思えないくらい、心に響くものがありました。実際のバングラデシュの映像を見て、今の日本では想像できないようなことが起きていることを改めて感じました。(16歳・男)
 
*幸せや健康、夢などを求めている日本人と比べて、バングラデシュの人たちが求めている物は日々の生活のお金であるが、どれだけ1日中がんばって働いても十分なお金は手に入らない。でも毎日収入を得られるように祈っている。この現状さえも「神の思し召し」なのであろうか。宗教的な観点にとらわれず、私たちは考えていかねばならない。(19歳・男)
 
*・労働環境が過酷すぎて言葉が見つからない。
 ・なぜ何の罪もない女性たちがあんなにひどい扱いを受けなければならない?
 ・世界規模で見て明らかに不平等なのに、労働者はそのことも知らない。不平等の極み。ファストファッションの裏側こそ目をそむけてはいけないと思う。(20歳・女)
 
*私たちは安い服を買い、流行がすぎたら捨ててしまうということがありますが、今回の映画をみてこんなにカコクな環境の中働いている人が背景にいるということにとても衝撃を受けました。ファストファッションに対する見方は私たちにとって魅力的ですがもう少し値段を高くしてフェアな環境を作ることも大切なのではないかと思いました。(20歳・女)
 
*児童労働や女性差別などの人権侵害は、もちろん良くないことで、へっていってほしいと思う。また、親元を離れて、苦しい労働をさせられても文句を言わず、一生懸命仕事を頑張る児童たちも素晴らしいと思った。少しでも僕達にできることを考えたい。(15歳・男)
 
*家族とはなれ、自分の将来を犠牲にし、だまされ、虐待を受け、医者にもかかれず、ジワジワと体を損ないながらはたらくひとたち。経済優先の裏側で、訳もなくシワ寄せを負わされる人たち。生まれたところがバングラデシュの村だったならば自分もそうなっていたかもしれない。今の私にできることは、この現実を広め、お金のおとし先をよく考え、使うこと。(35歳・女)
 
  *女性が安い賃金で作った服は買っても労働者のためにならないかもしれないが、かといって最低賃金を上げると、女性たちの仕事をする場所をうばうことになるかもしれないから、安い賃金で働く人を多くするか、賃金を高くして、少ない人数でいいものを作るのか、という問題はとてもすぐに結論を出たとのできない問題であると思った。(15歳・男)
*もし、バングラデシュなどの低賃金で働いている人達の給料が適切な賃金に支払われるようになったら、全てのファストファッションの企業がその政策をとったら、服の値段は上昇するがそれが普通になったら、どのような問題が生じるのだろうか?と疑問を持った。もし、何も問題が起きないようであれば、一刻でも早くそうすれば良いのにと、すごく単純な考えだがそう思った。(20歳・女)

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