フィリピン・ブレダ基金のカレン神父さんの手は大きく、力強い握手でした。
2010年4月5日 静岡市葵区音羽町にある日本福音ルーテル静岡教会にて
シェイ・カレン神父講演 「子どもたちを人身売買から救ううために」
プレダ基金は、10数年前から「ドライマンゴ」の商品がフェアトレード・ショップ風”sに届いており、その説明には少女たちの人身売買から救うための活動というような説明もありました。
またカスパル(特別救済活動カスパル(CASPAR)・アジアの性虐待と貧しさに苦しむ子どもたちを救う会)のニュースレターにも、小さな罪で子ども達が大人と一緒の劣悪な監獄に入れられている事を世界にアピールして改善させたと、カレン神父さんの話がでていて、どこで結びつくのかちょっと疑問でしたが、今日お話を伺って謎がとけました。
ものすごく行動派の神父さまということです。
以下のプレダのビジョンにあるように、法の設立までもかかわり、ヨーロッパ各国の会議や会議委員会あてに文書キャンペーンを張って、フィリピンの最高裁が下級裁判所の触法青少年処遇を改善するよう援護射撃を求めた。その結果、EUはフィリピンの最高裁改善プロジェクトチーム(エブリン・ダムダム・トレード主宰)に対して、教育資金として200万ユーロを支出することを決めた。
また、ドライマンゴの製品のように、小さな農家から大きいのも小さいのもすべてマンゴを買い取り、いままで独占的に価格を決めていた体制を崩しフェアなビジネスを始めた。プレダが高く買うので、他のマンゴ生産者も売値が高くなったということです。工場も衛生的に完備され、ドイツやイタリアなど市場も広がっています。
PREDA(プレダ)基金は、フィリピン・オロンガポ市にある子どものためのNGO
People’s 住民の
Recovery, 権利回復
Empowermennt and 活力付与
Development 発展のための
Assistance 援助組織
使命とビジョン
(1)貧しいもの・権利擁護を要する人々を力づけるような法の設立とその行使のために尽くす
(2)女性や子どもたちの人権を対象とするあらゆる種類の性的加害を防止する。
(3)フェアトレード(公正取引)を奨励し、無利子で融資、技能訓練、市場への進出機会を提供することで、生産者を支援する。
アイルランド人のシェイ・カレン神父とフィリピン人のヘルモソ夫妻によって1974年に設立、89名のスタッフ。
公正・自由・平和・繁栄をフィリピンの社会に実現することを目指す。特に子どもたちの権利を擁護し、富の再分配により貧困を克服する。よき環境を保全し、原住民の文化を尊重し、住民参加による力強い地域社会を建設する。
★今年7月公演予定
プレダで生活をしている子どもたちが劇団をつくり、演劇を通して問題を訴えたり、問題の追跡や研究を行っています。
その劇団が「フィリピンの少女 ピア~性虐待をのりこえた奇跡~」を公演する予定だそうです。