「名古屋をフェアトレード・タウンにしよう会」会員証は間伐材
「なふたうん会員証」
瀬戸市三国山のきこりの朝(はじめ)君 25歳より
「間伐や間伐材についての事でメールします。
最近よく間伐材や間伐といった言葉を耳にしますが、まず間伐について簡単に説明すると、山に人間が植えた木を間引くことです。大根とかと一緒ですよね。
植えてから10年の木を伐るのも間伐ですし、植えてから50年の木を伐るのも間伐です。年数のいった山の間伐は、とても危険な作業なんですよ。
今の日本の人工林はほとんど植えっぱなしの状態で荒れ放題です。人間本意のやりかたで自然がぐちゃぐちゃにされてるんですよ。
人間が一度手をかけたことで、明らかに悪いことなら改善しないといけないと思います。昔はいい木材を育てるために間伐をしてきましたが、今は生き物が生きていける健康な山にするために間伐をしていかなければいけないと思います。
そのような事で木を伐って、山から出して、市場にでてきて初めて間伐材として扱われるのですが、今は木材の価格がとても安く、山から伐って出すのにかなりのコストがかかってしまい、林業をやる人が減り、林業をやっている人は国や補助金に頼らないとやっていけないのが実状です。
木の値段や人の日当は色々な時代や国々によって違いますが、木や人は昔も今もどこにいても変わらないと思います。
自然とフェアな林業を探しながら、もう少し自然に近づいて生きていきたいです。」
届いた間伐材の会員証は、どっしり、ひんやり、存在感がありました。
彼との出会いは、瀬戸の山のハウスウェディングのできる素敵なログハウスで、私はフェアトレードの品を引き出物にしていただく提案に行った時のことでした。
新郎役のボランティアをやっていたのが彼です。そのあとすぐ店を尋ねてきてくれて、その時誘った自然農の川口由一さんの1泊2日の講座にも参加した彼です。
私も彼の山の現場を友人と尋ねました。森を守る彼の仕事は、労働に見合わないことも知りました。建築に使う1m位の直径15センチの棒を鉛筆のように削って300~400円。森林組合の人はやらない仕事だそうです。
なんとか私達、街に住むものと、きこりさんとつながらないかな~と思ってこの会員証をお願いしてみました。
存在感があり素敵な会員証となりました。認証・提携マークの着いたフェアトレードの品を2品以上置いて頂くお店の方に、「なふたうん会員証」として500円を納めて頂きます。内300円をきこりさんに渡します。なふたうんサポーター会員の方にも輪切りにした会員証を作っていますので今しばらくお待ちください。