今年で3年目。
消費者教育のモデル校である名古屋市立西陵高校の2年生に、フェアトレードの参加型ワークショップの授業を2日間に渡り実施。
名古屋でフェアトレードのお店を1996年に始めた土井ゆきこですの紹介からはじまり
ねらい:消費者市民って何?
フェアトレードって何?
この二つを知るために、参加型ワークショップ「チョコレートの来た道」
チョコはどうやって作られるの?
もう一つの狙い:国際理解教育という学びかた
今日はいつもと違う学び方をします。それが国際理解教育(開発教育)です。
ルールは、みんな同じ立場(呼んでほしい名前で呼ぶ)・みんなで考える
人の意見をよく聞く。非難しない。否定しない。
これは、普段の生活のなかでも気持ちよく楽しく暮らす大切なルールです。
さて
グループに分かれて話しあいます。
初めに、いつものクラスメイトだけれども、あなたの知らないことがある!
3つのホント、1つの嘘でまずは、楽しい雰囲気づくりから…..
アンケートは、後日送られてきますので報告します。
フェアトレードのことを伝えるのは全体の中の1/4ほどで、あくまで入門編。初めに世界の事情をチョコから知り、貧困から生まれる児童労働の問題、貧困とはなにかを考え、どうしてそうなるのかという内容まではこの時間ではおよばないいけれど、そこから抜け出す方法を我が身に引き寄せ、しばし考えてから、一つにはフェアトレードがあるという説明に入る。まずは、自分たちの立ち位置を知る,不平等を知ることを大事にしています。自らの暮らしを振り返り、何ができるのか考えるきっかけづくりをします。今回は、特に「消費」という切り口から最後はまとめました。自給自足100%でない私たちはだれもが消費者であり、地球の未来を選択する投票権をもっていると言うこと。
「消費者市民」とは、
2012年に成立した消費者教育推進法では、「消費者市民社会」は、「消費者が、個々の消費者の特性及び消費生活の多様性を相互に尊重しつつ、自らの消費生活に関する行動が現在及び将来の世代にわたって内外の社会経済情勢及び地球環境に影響を及ぼし得るものであることを自覚して、公正かつ持続可能な社会の形成に積極的に参画する社会」と定義され、同法では「消費者が消費者市民社会を構成する一員として主体的に消費者市民社会の形成に参画し、その発展に寄与することができるよう、その育成を積極的に支援することを旨として行われなければならない」ことが基本理念として掲げられています。
消費者市民社会においては、消費者が持続可能な社会の形成に積極的に参画することが求められ、そのためには消費者教育を通じて実際の場や行動で学ぶことが重要です。(消費者庁HPより)
10月は、中学生11人の店訪問、名古屋外国語大学の授業、ESDカフェの講師、西陵高校校の2日間と5日も緊張する日がありました。今年はあと1回、11月8日に高校の社会科の先生方の勉強会に講師として招かれています。先生がたにも国際理解教育の授業が参考になるように、まずは生徒さんたちにする同じワークショップを行い、フェアトレードのことを時間をとり説明をします。現地を訪ねた話もできると思う。本来は貿易の不平等についての話もしなければならないのですが、生徒さん向けの授業ではそこまでの時間がとれないけれど今回は2時間半くらいの時間を頂いています。
『国連の見積もりによると、貿易のルールが不平等なために貧困国に生じる損失は、1日に約20億ドルに登る。これは貧困国が先進国からもらっている援助額の14倍にあたる』〈国連貿易開発会議/2001年/後発開発途上国についての会議)「これでわかるフェアトレード ハンドブック」合同出版より