★フェアトレードとエシカルとは違います★
本日9月20日JICA中部にて 日本フェアトレード・フォーラム(FTFJ)の総会があり出席しました。理事である小吹さんからイギリスで入手したフェアトレードとエシカルの違いの表が紹介されてきました。
★WFTOのQ&Aにある、FTとエシカル違いの説明です。
エシカルは 企業のためにあり、
フェアトレードは 生産者に寄り添うようなもの
と暗示?
What is the difference between ethical trade and Fair Trade?
Ethical trade refers to practices of companies or organisations that follow codes of conduct,
and ensure that labour rights of workers are respected.
Fair Trade is more than meeting labour standards and following codes of practice.
Fair Trade Organisations specifically seek to work in partnership with marginalised
and disadvantaged groups to try and help them overcome the serious barriers they face
in sustaining livelihoods and finding markets.
Therefore, while a Fair Trade business must be ethical, an ethical business is not necessarily Fair Trade.
エシカルトレードは行動規範に則った企業や組織による行為を指し、労働者の権利が尊重されることを保証する。
フェアトレードは労働基準や実施規則に沿っているだけではない。
フェアトレードの組織は、社会的・経済的に弱い立場にある団体が持続可能な生活ができ、販路を見つけるために障害となるものを乗り越える手助けになるようなパートナーシップを目指している。
したがって、フェアトレードはエシカルでないといけないが、エシカルはフェアトレードである必要はない。
★渡辺龍也著「フェアトレード学」 217P~218Pより
・倫理的貿易イニシアチブ(ETI)の基礎的規範
は、ありますが最低限守るべき事を規定しているに過ぎない。
・企業にとってのメリットは、ETIに加盟し、労働組合やNGO のチェックを受けることで、「倫理的企業」であるとアピールできること。製品に貼るラベルはない。
一般的にエシカルの方が広い意味で使われています。
「【エシカルトレードとフェアトレードの違い】
エシカルの場合は、下請け・孫請け企業や生産現場で労働搾取が行われないようチェックするのですが、搾取しなくても済むよう下請け・孫請け企業に充分な対価を払うことまで約束していません。
片方で安く買いたたいておいて、もう片方では労働者にきちんと賃金を払えと、矛盾した要求をすることがありえる。
フェアトレードは正当な対価を払うことを約束するだけでなく、労働者の生活が改善されるようプレミアムも払っています。2011/7/5渡辺龍也さんの解説より」
★RAレインフォレスト・アライアンス(カエルマーク)P205★
労働者の基本的な権利(労働組合への加入権、団結権、団体交渉)を重要項目としていない。大農園等は労働基本権を守らなくても構わない。
労働組合を嫌う傾向の強いアメリカ企業への配慮と思料されるが、労働基本権を遵守を必須としないことに、筆者は大きな違和感を禁じ得ない。
RA認証産品を購入・販売する企業は、最低価格を保証する必要がないだけでなく、認証料・ライセンス料はおろかUCのような管理費すら払う必要がない。
認証システムを維持するコストを担うのは生産者だけである。