ある生態系の破壊と イソギンチャクの死
2011/06/06我が家では、小さな水槽にオレンジ色に白いシマ模様のあるクマノミとイソギンチャクを飼っています。三男は社会人となって3年になりますが、下宿から寮にはいるにあたり預かる事にしました。水槽のなかでイソギンチャクとクマノミは共生していました。
ある日、どうしても電源をきらなければならず、サーモスタットが止まり、それ以降手動になりました。悲しいかな帰る時間が遅かったりして、照明時間がばらばらになることで、小さな水槽のなかは異変がおきたようです。
壁にくっついていたイソギンチャクが、風船のようにふくらみ、くるくるくるくる旋回し始めました。クマノミはなだめるようにそのイソギンチャクの周りを寄り添いながら回ります。やがて一度は落ち着き、小さくまとまってしまいましたが、壁にくっつき生きていました。
下にひいてある小石や壁が赤茶になり、やがて3つにわかれた(当初は1つだったのです)イソギンチャクの1つは、消え入りそうな姿になり見えなくなりました。
三男が、静岡県から様子を見に来て水を入れ替えましたが、イソギンチャクの死体というものはなかったようです。イソギンチャクはなにもなく消えて行ったのです。
小さな水槽の中の、生態系の破壊を目にしました。この大きな事が地球にも起きているのだな~と思いました。ちょっとしたことがきっかけで、どんどん崩れていくさまを見ました。預かって3年近くの月日を経てのことでした。今は、残りのイソギンチャク2つと、クマノミの住める環境に再生されることを願って見守っている日々です。
高校受験から京都へ行っての6年間、彼を癒してくれた水槽のなかの生き物たちに感謝をしながら・・・・・。