フェアトレードの絵本「おかいものちょっと考えて」をみんなで読みました。

2010年1月23日(土)ウィルあいちにて、国際理解教育ワークショップ「チョコレートの来た道」を開催し31名親子さんが参加して頂きました。その時のコート君への手紙がすべて書き込みができましたので紹介します。
コート君とは、2008年2月の中日新聞の子ども新聞コーナーに紹介された、アフリカのカカオ農園でカカオの実を割っている写真の男の子に名前をコート君とつけたのです。
ワークショップは、世界の白地図に、チョコレートの材料の生産国と食べる国とにそれぞれシールをはり、その違いを知り、また材料に生産地の人々は貧しい生活に追いやられていて、子どもたちが働かざるを得ない状況であり、それが騙されて連れてこられ奴隷のような生活をしている子らもいる。
そのような事をワークショップ形式で学んだあとの振り返りのなかで、コート君にみんなが
手紙を書き、手づくりのポストにいれました。
それはこの日のファシリテーターメイちゃんの来年1年生になる息子さんじゅんくんと作った手づくりのポストでした。
コート君へ
コート君が毎日しごとをしている物はチョコレートという「おかし」です。とてもおいしいです。日本では子どもがそのチョコレートを食べています。ぼくはチョコレートを作っている人が子どもで食べたことがないなんて知ってビックリしました。僕はチョコレートが好きだけど、あまりチョコレートが食べたくなくなりました。僕はチョコレートが子どもが作るものではなく大人が作る(チョコレートを作りたい人)が作ってほしいです。コート君も早く学校に通えようになってほしいです
小学校4年(10才)のS.T.より
コート君へ
フェアトレード?なにそれってさいしょはおもったけどチョコってなんなのかどんなあじなのかしらない人がいるなんてしらなかった、しらない子だけどしんぱい。
(1年生)
コート君へ
あなたの国からはるか遠い日本に住む私達は、これまであまりに知らない事が多すぎました。
あなた方まだ年端もない子どもたちがどんな生活を強いられているのか…。
あなた方の私たちが思いえがけないくらいの大変さ、過酷さを思うとどうして人間はこんなに差別されさくしゅされたまたま生まれた国の違いで人生が決められてしまうのだろうといきどおりを痛感します。この組み込まれた世界の構造の中で、私たちはどうしたらいいのでしょう。
あなた方の苦しみをどうしたらとり除く事ができるでしょう。
私は知らない事が多すぎます。
まずあなた方を取りまく真実が知りたいです。もっとひとりづつが世界の子どもたちの実態を知るべきです。
世界中の子どもたちが幸せになる権利がある筈です。
はじめましてコート君。私は日本という国に住んでいます。日本ではコート君たちが作ってくれたカカオで作られたチョコレートがたくさん売られています。
私は、甘くてほろ苦いチョコレートが大好きです。
でもある日、カカオを作っているコート君たちがとてもつらい思いをして働かされていることを知りました。コート君たちが学校に通い健康に成長するためにどんなことができるのか考えてみましたが遠い遠い国のことなのでなかなかいい案が思いつきません。とりあえず、コート君のような環境の人がいることを他の人にも知らせていこうと思います。私ができなくても、他の人が考えたり実行したりしてくれるかもしれないからです。少しでもコート君たちの環境が良くなることを願っています。
フェアトレードと言われても最初はピンときませんでした。
私たちは、自分達で作った物を食べる機会がすごく少なくなりました。
私の子ども達の友達の中にはお米や野菜や果物がどうやって畑や田んぼになっているか知らない子が増えました。
でも私も同じでした。チョコレート、コーヒーなどお店に並んでいる物しかしらなかったのです。私の田舎では「お互い様」という言葉があります。「もらったらあげる」「助けてもらったら、次は助けてあげる」それがふつうな事なのですよね。
あなた達の労働がそれにみあっただけの収入になる。その為に私達が何をしたらよいか。今それを私は学びだしたばかりです。
今所属している合唱団で児童労働をテーマにした歌(合唱組曲)を創作しています。あまりに重いテーマの為、私はそのテーマに引き気味?(いえ一歩引いていました)でもどういう訳か昨夜ふと今回のこのワークショップに参加してみようという気持ちになり今は参加しました。
自分でももう1年以上この歌にはかかわりたくないと思っていたのですがこの心境の変化は自分でも良くわかりません。
先進国が好んで食べ開発途上国の貧しい子供たちがその労働をしている。今自分が幸せだと思うが…。
子供のときは貧しかったが家族と一緒で幸せでした。
この労働をさせられている子供達に少しでも光があたるような援助(失礼かな?)いえお手伝いが出来たらと思うこの頃となりました。
親愛なるコート君
君は今も元気でいるでしょうか
子どもはみな愛される為に生まれて来ると思うので、君の今の現実は私にとっては辛いことです。
カカオがチョコレートになり、世界のほんの一握りの人が美味しく食べて、その為に君が想像もできないような大金が支払われていると知ったら君はどう思うのでしょうか。
まだ我々が払っているお金は誰のところに蓄えられているのでしょうか?
君の労働が正当に評価され、君が正当な権利を行使できるような世の中になればよいと思います。
チョコレートを食べている私たちは決して人を不幸にしてまで安いものを買いたいと思っている訳ではないのです。世の中のしくみが少し変化して皆が少しずつ譲りあえて、皆が幸せになれたらいいと思います。
その為に私達は何ができるのかそれをすることで地球の温暖かも環境破壊も争いもこの世の中の悪いことが良い方向へ向かっていく気がします。
私も少しこれからの人生を考えてみたと思います。「何ができるのか」「何が伝えられるのか」
今日得た知識がこれからの一歩につながりますように。
君の将来が少しでも明るくなりますように。
遠い東の国で祈ってます。
コートくんへ
コートくんが学校に通って友達と楽しく遊ぶことができるような世界なったらいいのにと本当に思ったよ。
そのために私ができること。フェアトレードのチョコレートを買うこと、他にもいろいろおりそうだけど、すぐに今考えられないんだけどこれからもコートくんのことを思い出して考え続けて、実行していきたいと思います。
そして私の周りにいる人にコートくんのことを伝え続けていきたいです。
コートくんが
おひさまの下で
元気に遊ぶ姿が
見られる日が来ることが
願っています。
貧しい国 ⇔ 豊かな国
これからは対等に
カカオ→チョコレート→→→
安く
バナナ →→→日本(先進国)へ「おいしいね!いろいろあるね!しあわせ!」
たくさん
エビ →→→
作る国・取れる国 食べる国
M.H.
コート君へ
チョコレートおいしいよ!!ありがとう
チョコレート買ってるよ!!
Mより
コートくんいつもカカオをわってチョコレートをつくっているのにチョコレートを食べたことなくてわたしはかわいそうだと思いました!いつもカカオをわってくれてありがとう!チョコレートはおいしいよ!!
コートくんへ
カカオをいつもわってくれてありがとう
コート君へ
コートくんが毎日割っているカカオ豆は、とてもおいしいチョコレートになります。私も子ども達もチョコレートが大好きです。日本では子どものおこずかいで買えるぐらい安いチョコレートを、チョコレートを作っている国の人達が食べられないなんて知りませんでした。安売りのチョコレートにはそんなことがかくされていたのですね。高いなーと思ってあまり手の出なかったフェアトレード商品があたりまえに流通する世界になるといいと思います。コート君のような子ども達がきちんと学校に通えるようになってほしいです。
コート君へ
こんにちは。
毎日大変だよね。
ぼくも小学生です。
同じくらいの年の子なのに働いている子と学校に行けるなんておかしいよね。
早く学校にいけるようになってほしいね。
コート君へ
コート君、こんにちは。
私は日本に住んでいる35才の「N」です。
子どもの頃からチョコレートをおいしく食べていましたが、そのチョコレートがコート君のような子どもたちのおかげで作られていることを大人になって知りました。
私にもコート君ぐらいの子どもがいますが、毎日大変な労働をさせられていると思うととても胸が痛みます。早くそんなひどいことがなくなるといいと思います。
そして、知らないふりで安いチョコレートを買うことは、児童労働をさせている人と同じ罪だと思います。日本でもみんながフェアトレードのチョコレートを買うようになれば、ひどい児童労働はなくなるのだから、周りの人にも伝えて行きたいです。
どうか一日も早くひどい労働がなくなりますように、元気で笑顔がふえますように。
N
コートくんへ
チョコレートをたべるたんびにコートくんのことおもいだすよ。コートくんがつくったのか、ちがう人がつくったのかをかんがえながらチョコレートをたべるとおもいます。これからもがんばってください。
M
コート君へ、初めまして、こんにちは。
毎日毎日働き続けているあなたは、元気ですか?
学校に行けず、家族とも離れているあなたの夢は何ですか?
とても遠い国に住んでいる私は、今日あなたの事を初めて知りました。
地球の裏側であなたのような子供たちが毎日きびしい生活をしていることを知りました。
私には何ができるのかなと考えました。
できることはたくさんあるのだと気づきました。
私一人にできることは小さいかもしれないけれど、私は私にできる思いつく限りのことをしていこうと思います。
どうかコート君の心の中にあるあたたかいモノをなくさないで、忘れないで、あきらめないでいてください。
いつか、安心して暮らせる日が来ることを信じています。
互いに精一杯がんばりましょう。
いつか地球全体がつながれる日まで…
R
コートくんへ
燃えている森に一滴ずつ水を運んだハチドリになるよ。
私の落とした一滴があなたのための一滴になりますように…
そして世界中の人があなたのための一滴を落としてくれますように…
M
コートくんへ
コートくんがたのしい毎日がすごせるといいね。
たのしくないことばかりしていてもつまんないようね。
ともだちとあそんだりできたらいいのにね
コート君へ
コート君がわったカカオはとてもおいしいチョコレートになります。
だけどあんまり無理しないでね。
私たち日本では、チョコレートがいっぱい売っています。
安いチョコは私あんまり買いたくないです。コート君みたいにはたらかされている子どもたちがいっしょうけんめい作ったチョコだからです。
コート君へ
いつもご苦労さまです。
私は毎日つかれた時とかイライラしている時とかチョコレートをよく食べます。チョコレートが大好きです。
でもコート君はチョコレートを知らないんだよね??親と一緒じゃないんだよね??大人からなぐられて辛いよね。
私にできる事はチョコを買うことしかできないけど、いつか国連とかSaveTheChildrenっていう人たちが助けてくれるよ!!
コート君みたいに児童労働させられている人の味方はたくさんいるからね!ウチの学校でも今度、ぼ金するし。合唱祭でもやるからかなりお金が集まると思うし…だから頑張ろ
Kより
自分はチョコレートを当たり前のように食べているけれど、チョコの原料となるカカオの実を取ったりしているのは自分とおなじくらいの年の子どもだからチョコとかは大事に食べたいと思いました。
だから自分もフェアトレードに協力したいと思いました。
コートくんありがとう!
R
おいしいかおいしくないかそれだけ。作っている人のことを見えない部分を…見ようとしてなかったかな。
おいしいかおいしくないかそれだけの自分。
コートくんへ
いつもカカオのみをわっているんだね 学校もいけないんだね かわいそうだとおもうな
いつもカカオのみをわってくれてありがとう
コート君へ
私は38才の女の子を一人もつ母親です。
子供を持つ母親としてとてもとても悲しくなりました。
チョコレートは甘くておいしいのに辛くてしょっぱい味がするチョコレートに思えます。おなかもすくでしょう。あつい日もあるでしょう。でも大きな声で“ぼくはイヤだ!”と叫ぶことすらできないんですね。
子供は親からそして大人からとても大きな愛情をもらう権利があります。そしてあなたが親になった時その愛情をあなたの子供や家族に与えることができるのです。
これでは素敵なかっこいい大人にさえなることができませんね。
私は日本で生まれて豊かな自然と温かい人たちに囲まれて大人になりました。そしてスーパーに並ぶチョコレートをほおばりながらあなた方のことを知らずしあわせにくらしてきたのです。
これからはあなたの幸せに少しでもお手伝いできたらと思うのです。素敵な笑い声いっぱいの家族を築ける大人になれるために…。大丈夫。きっとあなたの気持ちが世界中に届くからね
O
コート君へ
私は甘いものが大好きな日本人です
あなたが毎日もんくも言わず働いてくれることによっておいしいチョコレートをいただいています。
あなたにチョコレートの味を知ってもらう日が来るように小さなことから協力できたらと思います。
コートくんへ
毎日、お仕事をがんばっておつかれさま。
私たちは遠い日本に住んでいますが、あなたたちのような子どもたちが働かなくてもいいように、
お父さんや、大人たちが働いて、子どもたちは学校で大人になった時のために勉強ができるようにと考えて、フェアトレードをしたり、いろいろなことをしている人たちが少しずつ増えています。
だからあともうちょっとだけケガや病気に気をつけてあともうちょっとだけまっていてくださいね。
では、また。
(イラスト、青い空に白い雲、大きな虹、そして4人の子供、チョコレート)
コート君へ
みんなが幸せでいられる世界にしたいね。
幸せ=「普通に~をする」ということ
普通にごはんを食べ、学校に行き、遊ぶetc.
コートくんたちが働いてとってくれたカカオを今まで何も考えずに食べてしまってごめんなさい!これからはできるだけフェアトレードのチョコレートを買うことにします。
FAIRTRADE つながるいのち
コート君へ
私が私にできることを毎日続けようと思います。
ものを食べることはいのちをいただいていることを再確認し、自分の口に入るまでにどれくらいの人と手を経由しているかを考えいろいろなものに感謝しながら食べたいと思います。
子供たちにもフェアトレードのこと、環境について日本が恵まれていることをきちんと伝えたい。
★予告 3月6日(土)14時~ウィルあいち2Fにて「フェアトレードタウン10周年記念セミナー」開催予定です。決定次第お知らせいたします。イギリスのガースタンクはフェアトレード・タウン発祥の地(2000年4月に宣言)、そこへ出かけた人の報告を聞くことができるかもしれません。乞うご期待!