COP10(コップテン)とフェアトレード(公正貿易)
2009/12/20今日は、朝日新聞よりCOP10とフェアトレードのつながりについて等の取材を受けました。
さて
★COP10(コップテン)とは
COP(Conference of the Parties)とは、国際条約の締約国が集まって開催する会議のことです。生物多様性条約では、条約の締約国が概ね2年ごとに集まり、各種の国際的な枠組みを策定するCOPが開かれます。
COPに併せ、関連する議定書の締約国による会合(Meeting of the Parties)が開かれます。生物多様性条約のMOPは、カルタヘナ議定書(Cartagena Protocol on Biosafety)締約国会合です。
★フェアトレード(公正貿易)とは
=対等なパートナーシップ=
「フェア・トレード」は、世界経済や流通システムの歪みに寄って貧困に追いやられている途上国の人々を支えるために始められました.寄附や援助とは異なり、立場の弱い人々が正当な報いを受け、誇りを取り戻して自立することを共に目指す、対等なパートナーシップによる貿易です。
=公正賃金・安定発注=
フェア・トレードでは、公正な賃金を支払い、必要に応じて代金を前払いしたり、継続的に安定した発注をして生産者の人々を支援します。
=伝統継承・情報提供=
生産地で豊富に採れる原料や伝統的な技術を活かしながら、広く消費者に受け入れられる商品を開発するために、デザインのアドバイスやマーケティング情報を提供します。
=持続可能な生産=
環境に負荷をかけない持続可能な方法でつくられたフェア・トレード製品は、つくる人にも、地球にも、そしてそれを身につけたり食べたりする私たちにもやさしいのです。
★命をたいせつにするフェアトレードは、世界とつながり、日々の暮らしのなか、買い物を通じて、生物多様性の中で生かされるこことを実感できます。
….美味しい珈琲・紅茶タイム、美味しいチョコレート
…..身につけた時のオーガニックコットンのなんともいえないやさしさなど………
フェアトレードを意識して選ぶことは、生物多様性、生かし生かされる世界に方向を向けることになると思います。
コーヒーの最低価格を保証する制度のある、継続可能なフェアトレードのコーヒーが提供されるとすれば、国際会議では日本で初めてのこととなり、名古屋をフェアトレード・タウンにするための大きな一歩になります。フェアトレードコーヒーが採用されることをおおいに期待したいと思います!
★「私たちにできること」としてCOP10のHPhttp://www.cop10.jp/aichi-nagoya/cop/do.htmlに、グリーン購入の一つとしてフェアトレードのことが謳われています。これからはヨーロッパのように行政もフェアトレードに深く関わっていくことでしょう。
予算がフェアトレードに付くのはいつのことかわかりませんが…..。それにしても億単位の資金提供とは!
以下はフェアトレード・ラベル・ジャパンの情報から
2009年10月21日
■イギリス政府 FLOへ1200百万ポンドの資金提供を表明
イギリス政府は1200百万ポンド(約18億円;150円/ポンドで換算)をFLOへ資金提供する事を表明しました。今回の資金提供は2010年より4年間にわたり実施され、生産者への支援拡大を目的としています。具体的には、最貧国や政情不安の地域・紛争地域など、これまで十分にフェアトレードへのアクセスのなかった生産者がフェアトレードに参加できるようサポートし、フェアトレード参加生産者数の倍増(220万人へ)と生産者へ支払われるプレミアム総額の倍増(1年あたり1億ユーロ)を目標としています。