‘フェアトレード生産者情報’ カテゴリーのアーカイブ

9月9日インドのクリエイティブ・ハンディクラフト来名講演報告 

2017/09/10

クリエイティブ・ハンディクラフト(インド)

来名2名
①サロジ・カンブル Saroj Kamble さん
クリエイティブ・ハンディクラフト プロジェクト・オフィサー。
大学で社会福祉を学び、ソーシャル・ワーカーとなる。クリエイティブ・ハンディクラフトで子どもと女性のためのプロジェクト(貯蓄プログラムや女性向けの研修)を担当して4年目

②ロージィ・ソランキ Rosy Solanki さん
クリエイティブ・ハンディクラフト 生産管理担当。クリエイティブ・ハンディクラフトで働いて20年以上のベテランスタッフ。大家族に嫁いだが家計が苦しく、家族の生活を支えるため縫製の研修を受け、作業グループのひとつに加わる。グループのリーダーに昇進し、トレーニングセンターで教えるように。数年後、本部の品質管理担当に抜擢され、作業グループの生産管理を任されている。

《以下なふたんメンバー参加報告》
インドの生産者団体 クリエイティブ ハンディクラフト (以下、CH)は
スペイン人の修道女イザベル・マーティンさんが設立。
彼女はスラムに10年暮らし、女性の生活を見て
仕事をつくるのが一番と考え、1981年に人形を作ることからスタート。
団体人数は300名、季節労働者含めると1000名にもなる。現在CH内に、12の団体がある。

2人のお話より〜〜

①サロジさんは、女性のためのプロジェクトを担当して以下を運営。

・スポンサー募集→教育費を集める
・能力開発センター→4〜16才の130人、スラムの子を対象に、教育や食事をまかなう。
・プレスクール→就学年齢で学校へ行けるようスラムの子を教育。
・保育所→ CHスタッフの子が、通学時間の前後に使用できる。

・研修センター→縫製を習う、半日を6ヶ月、給与も支給される!→その後CHで働くことも可。
★やりたい人は誰でも受けれる!(人数が増えすぎたら新しい団体をつくる)& 技術が身につかない場合はケータリング弁当販売もしてる(一日500食)ので、そちらで働くことも可。

研修センターでは…
✳︎貯蓄とクレジットプログラム→半年経つとローン借りられる。例)教育費でまとまったお金が必要な時など。
✳︎女性に対する暴力をなくす活動→カップル、子ども向け性教育、女性向け護身術など。

②ロジィーさん
2人のお子さんのお母さん。18歳で嫁いだ先は、17人家族で経済困難に→女性が働くなんて!という家族の反対のある中、子どものために何とかしたいとSr.イザベルに相談し
始めは縫製の技術もなかったため1991年より研修を受けて、CHで25年前より働く。
その甲斐あり、家族の中で自分の子ども2人だけが高等教育まで受けられたそう。

今では品質管理者となり研修する側に。
縫製が甘いときは気持ちを鬼にして指導するそうです(質問への回答岡本訳)。デザイナー、パタンナーと共にチェックをして出荷。
他にもファスナーなどの資材購入もしている。布は外注で、フェアトレード団体のピープル・ツリー(PT)のはインドのオーガニックコットン(OC)のを使うが
バイヤーの注文により、OCとそうでないのは作業場を変えてるそう。
現在95%が輸出(イタリア、フランスetc)、残り5%は国内の3店舗で販売している。
→今後は国内伸ばしたい。

ロジィーさんからお客様へのメッセージ
“Always be with us!!”
いつも作り手と共にいることを忘れないで!(岡本訳)

サロジさん・岡本・ロジィーさん

《参加してみての感想》
お二人とも少し疲れてみえるようでしたが、
私が品質管理についてロジィーさん(写真右)に尋ねると本当に誇りを持って生産工程を語ってくださり、
仕事を楽しんでみえることがよく分かりました!
だからあの綺麗なシャツの縫製が出来上がるんだな〜と納得でした。
また、子どもたちのためにと今までやって来られた、母の強さも感じられました。

誰でも研修を受けられ、またその後の道も自分で決められるシステムは、
女性が働くことへの抵抗が強いインド社会にとっては革新的だと思います。
そのために教育から徹底して始めることが必要なんですね。
パートナーも含めて学ぶことは日本も必要だと思いました。  (岡本)

メキシコ マヤビニックコーヒー育ての親 山本純一さんを囲みました。5月9日

2016/05/30
マヤビニック

マヤビニック

メキシコ マヤビニックコーヒー育ての親 山本純一さんを5月9日に囲んでお話を伺いました。熊本のフェアトレード国際会議で初めてお会いしてから2度ほど名古屋に行くから会いましょうと言ってくださっても、1回目はインドネシアで2回目は四日市で講演と動かせない事情がありましたが、今回こそ!とスタッフ3人とてるこさんをお誘いしてみんなで勉強しました。

「サパティスタ」研究からフェアトレード・コーヒーの日本への輸入が始まったいきさつを知り、反グローバルリズムとしてのサパティスタ運動に興味をもち、会う当日の朝山本さんのブログを20数枚印刷してにわか勉強。現在山本さん著2冊の本読み始めています。

慶応義塾名誉教授 山本純一さん

慶応義塾名誉教授 山本純一さん

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フェアトレード・ショップオゾンの杉本てるこさんから記録メモを頂きましたのでここに報告します。

2016年5月9日山本純一先生勉強会

場所 金山 ANA クラウン ホテル 1F喫茶店

時間 10:00~12:00

参加 先生含め6名

・8日の垂井町のFTフェスで、町長挨拶、課題は議会の決議、市民の活動必須

地元民にうさんくさく思われない努力が大切

・本の紹介
山本純一著作『メキシコから世界が見える』
慶応大学出版会『ラテンアメリカ出会いのかたち』の
1章エコノミストからアクティビストへ  山本執筆

★Z質問「FTをどう伝えたらいいでしょうか?」
A.「情は人の為ならず」と学生にわかりやすい言葉で言っています。
人にかけた情は自分にやがてめぐって来るという意味から、
今では情をかけるとその人の為にならないと理解する人がいますが、FTは両方の意味があると僕は思っています。
A, 三方よし、と言うこともできるでしょう。
売り手良し、買い手良し、世間(世界)良し、と。一般的に使われている言葉で語ればいいと思います。みんながハッピーになればいいですね。

★T質問「ゲリラの研究を始められたのはなぜですか?」
A.インターネットを武器にしたゲリラ・・・
昨日垂井町で神田さんが、1492年10月12日は何の日でしょう?と会場で問われました。
わかりますか?それはコロンブスが新大陸を発見したコロンブスデーです。
でもその以前から先住民の人たちは住んでいたのだからおかしな話です。
メキシコは500年間虐げられてきて、だから声を出して闘ってきました。
1994年1月サパティスタ国民解放軍が武装蜂起しますが、副司令官でアジテーターのうまい
マルコスは「覆面した方がみんなが見るでしょう」と言っていました。
(武力よりも?)一番は言葉に力があるのです。
私は「大地の学校」を日本で創りたい。
お互いのパッションが対話のベースだし、そこには学び合いがあります。
★T質問「先生の言われたひょうたんから駒とはどういうことでしょう?」
A.メキシコは内戦状態になり、そこでは国内難民が出てしまったのです。
解放の神学派の神父たちは難民をなんとか助けたいと・・・・
その折、私に2001年か2002年かなアメリカ人が企画した現地のスタディツアーに参加し、
その後、コーヒー生産者組合の代表からメールが来たのです。
内容は、コーヒーの販売を手伝ってほしいと。
この背景には、1982年にアメリカがコーヒー協定を自由化にしたので、生産者は困っていた。
そこに手をさしのべたのがヨーロッパのNGOで『フェアトレードの冒険』の著者フランツ・バン・デル・フォフらです。
彼は、貧しき者に手をさしのべる解放の神学の人でメキシコに渡ったオランダ出身の神父でした。

★A質問「マヤビニックの生産者の構成は?」
A.役員会として4役。会長、書記、財務、監査

他に業務には英語ができる人が必要で、白人が顧問と会計がいます。

最高決定機関は組合員の総会です。

生産者の言語は、ツォツィル語で国はポルトガル語です。
生産者はほとんど先住民です。
国際社会に売るには英語ができることが必要です。
現在の課題は土地問題。人口増加により土地不足。

かっては、組合にこれまでより多くのお金が入ることで、汚職や分裂もありました。

経営の未熟もあってのことでした。

イエズス会?の支援。

  1. 近年は組合がコーヒーショップを出しています。現在はメキシコ市含め4店舗経営。

日本でいう六次産業化です。栽培~焙煎~ショップでのコーヒーの販売。

そのために「コーヒーの学校」を運営。

こちらは<解放の神学>の影響を受けた神父?たちの支援があります。

  1. 私自身のこと。早稲田大学を卒業後、エイジアン・グッナビルナール?に影響を受け、

1978年から3年間メキシコの大学に留学し、経済学を学びました。アメリカの経済学とマルクス経済学の両方。マルクスの『資本論』を原語で読みました。

 

★Y質問「フェアトレードのプレミアム(還元金、奨励金)への考えは?」「現在の様子は?」

A.ボクはプレミアムには反対です。価格に含めて、自由に生産者に使わせたいという考え。

A.私の大学の定年でFTPは解散です。800家族でスタートし、300数十家族と減り、現在は600家族がマヤビニックコーヒーの生産者です。

卒業生の杉山が「豆乃木」を立ち上げ、継続して現地と付き合っています。現地や流通、コーヒー豆の具体的な事柄は彼女に聞くと判ります。

杉山が扱うコーヒー豆はみな有機栽培です。Sコーヒーはトランジットで、目下有機栽培認証取得帰還3年期間のトランジットです。

 

★ST質問「マヤビニックの味は豊かな土壌で育つコーヒー豆だと予想しますが実際は?」

「マヤビニックコーヒーのキャッチコピーを教えてください。」

  1. 僕は「おいしいコーヒーにはワケがある」と言っています。3つの要素があり①完熟した豆を手摘みする②育つ土壌がいいこと③焙煎までの加工過程がキッチリしている、です。

杉山の扱う豆はフルウオッシュで、収穫後12時間から24時間水槽入れて発行させますが気温調整も必要で細やかな作業です。(摘んだ豆を乾燥してから果肉をむくやり方もあります。他に収穫すぐ果肉をむくやり方です。)

  1. 産地限定のブレンドしないコーヒー豆を「シングルオリジン=一つの産地」と言います。ブレンドは僕は増量剤と呼んでいます。

(シングルオリジンを可能にするのは)マヤビニックの産地のチアパス高地が火山灰台地だから。

 

★最後に山本先生から

・雇用なしで生きる

・地獄への道は善意で舗装されている

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IMG_7211あこさん

フェアトレードはやっぱり面白い!

反グローバリズムの運動の唱える「連帯経済」という言葉、連体という手垢のついた言葉に血を通わす運動でもあるという。まだまだ知らないことがいっぱい。トルティーヤを学祭で売ったという愛教大の人にサパティスタ運動も勉強したら….と提案。

 

伝統的なミティーラの女性は家庭や村を出ることをめったにしません。

2015/06/27
ネパール(JWDC) マンジュラさん

ネパール(JWDC) マンジュラさん

ジャナカプール女性開発資料より

子どもの頃から家庭の働き手となるよう想定して育てられ、一度結婚すると人生の大半の時間をベールに覆われて過ごします。知らない人や男性の親戚の前では顔を隠すのです。

Manjula(マンジュラ)さんも5年前はそのような姿でした。初めて取材したときは、ベールに覆われていただけでなく、家に引きこもり、窓を通してほとんど聞き取れないような声で話していました。

しかし今、彼女はJWDCの他の女性たちと同じように、一人でカトマンズへ行き、壁画を描き、絵画の注文をとって配達します。政府関係者と会いJWDCの将来について話すこともします。過去には数回テレビに出演したこともあり、ネパールの首相を含めた各国要人、政府関係者の前でスピーチをしたこともあるのです。

 

ジャナカプール女性開発センター

ジャナカプール女性開発センター

ジャナカプール女性開発センター(JWDC)は、伝統的な村の家々の様式を取り入れ、特に、女性たちが地方の様式に貢献していることを称えています。女性たちは近くの村々から絵や工芸品を作ったり、全てのタイプの技能訓練を受けたりするためにセンターにやって来ます。センターはジャナクプルの周辺のクワ村のそばの静かなマンゴー林の中に位置しています。センターはオーストラリア、ドイツ、デンマーク、そして日本(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンと共に)政府の寄付によって建てられました。

生産者団体紹介 バングラデシュ 「プロボルトナ」

2015/05/30

クラフトリンク メールマガジン 38号より  「プロボルトナ」

プロボルトナ(バングラデシュ)シャプラ

 

ACP(Association for Craft and Producers)は 1984 年に設立

2015/04/10

~クラフトリンク メールマガジン 第 37 号 2015 年 4 月 10 日(金)発行より~

クラフトリンクではお馴染みの可愛らしいフェルト 製品を制作する、ネパールのパートナー団体・ACP をご紹介し ます。シャプラACPフェルトマスコット

ACP(Association for Craft and Producers)は 1984 年に設立されたフェ アトレード団体です。

フェルトやニット製品、布製品などを生産しており、 伝統的モチーフとモダンなデザインを使用し、市場のトレンドにマッチする商品作りを行 っています。

設立当初は 38 名だった生産者数ですが、現在は約 1,200 名なっています。 また、2003 年には WFTO(世界フェアトレード機関 :World Fair Trade Organization) に加盟し、フェアトレードラベル認証もネパールのフェアトレード団体のなかでも先駆け て取得しています。

こちらの団体では、生産者への福祉プログラムやカウンセリングサービスや子どもたちへ の学費補助、福祉基金などを提供しています。

技術向上プログラムだけでなく、働きやす い環境と生活環境を整えています。

そして、環境保護にも優しい物づくりに取り組んでおり、工房には水の浄化システムを採 用しています。

ACP の工房には、ネパール語の「フェアトレードの 10 の 指針」のポスターが掲示されています。

働くみんなが同 じ気持ちで、フェアトレードの精神をいつでも確認でき るように掲示してあるそうです。

クラフトリンクより 生産者団体の紹介

2015/04/10

クラフトリンク34号より

ネパールのパートナー団体であるマハグチについてご紹介します。

マハグチは、インドでガンジーと共に社会運動をしていたトゥルシ・メハ―ルさんいう方 が、ネパールに戻り社会的・経済的に地位の低い女性たちにコットンを分配し、そこで織 りの訓練をしていたガンディ・アシュラムという訓練センターの販売部門として、1984 年に Oxfam UK の支援を受けて設立されました。

現在約 1,000 名の生産者を抱えており、特に低カーストや不可触民(カースト外の人々) を優先的に受け入れています。技術訓練だけでなく、働く生産者の子どもたちが就学でき るような支援も行っていますよ。

12 月のネパール出張では、マハグチの事務所で商品に関するミーティングと生産工房で の生産者インタビューを行いました。 今回は 2 名の方に生産者インタビューしましたが、その一人をご紹介しますね。

マハグチのサンティさん

写真は、笑顔がとっても素敵なサンティさん。 実はインタビューは 2 回目で、前回訪問したときは、縫製部門で 商品の縫製を担当していましたが、今回の訪問時には商品開発の 段階でサンプルをつくる部門を任されるまでになっていました。

担当者の方からは「彼女は、マハグチの中でもトップクラスの技 術力を持っているんだよ!」と教えてくれました。 サンプル制作部門に移った今は月給制になって安定した収入を 得る事が出来るようになって嬉しい笑顔で話してくれました。

小さいころ家庭環境が理由で教育を 3rd グレード(日本でい うと小学生中~高学年)までしか受けられなかったので、勉 強を続けたい、そして忙しくてなかなかパートナーを探 す時間がないので早くいい人が見つかれば…という夢も 語っていました。

特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会 クラフトリンク(フェアトレード部門) メールマガジンより一部紹介 第 36 号 2015 年 3 月 20 日(金)発行

2015/03/30

特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会 クラフトリンク(フェアトレード部門) メールマガジンより

第 36 号 2015 年 3 月 20 日(金)発行

ジュートワークス(150320シャプラニールメール)s

東山公園内売店に フェアトレード・コーナー登場 

2013/10/26

東山公園内売店に フェアトレード・コーナー登場024東山お土産店

バングラデシュのジュート(麻)を使った動物、ペンギン・亀・ライオン登場。他にインドの山羊革製品のアニマルコインパースも登場して人気です。

021東山店内

 

ジュートワークス(バングラデシュ)より 

ジュート(麻)は、地球環境にやさしい!

ジュートは、地球環境にやさしい素材と言われています。
光合成が旺盛な植物で、二酸化炭素の吸収力が通常の木と比べて5~6倍あり、地球温暖化を抑制する働きがあります。
繊維となる過程で出る廃棄物は、土壌に還元されて自然環境に戻ります。燃やしても有毒ガスが出ず、土に埋めてもバクテリアによって完全に分解されるため環境に優しい天然繊維として注目されています。

★生産者紹介

ジュートワークス(バングラデシュ)より

 独立戦争後の1973年、農村の女性達が身近な素材であるジュートを使った手工芸品を生産、収入向上を目的に設立。現在約4000名の生産者が働いている。生産者はグループをつくり賃金の10%を貯蓄、必要な時に融資を受けられる。

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